Y!オーサー

斉藤博昭

映画ジャーナリスト

斉藤博昭

1997年にフリーとなり、映画専門のライター、インタビュアーとして活躍。おもな執筆媒体は、シネマトゥデイ、Safari、ヤングマガジン、クーリエ・ジャポン、スクリーン、キネマ旬報、映画秘宝、ぴあ映画生活、VOGUE、シネコンウォーカー、東京ウォーカー、スカパー!、GQ JAPAN、 劇場用パンフレットなど。得意な分野はハリウッドのアクション大作やミュージカル映画だが、日本映画も含めて守備範囲は多岐にわたる。日本映画ペンクラブ会員。コロンビアのカルタヘナ国際映画祭、釜山国際映画祭では審査員も経験。「リリーのすべて」(早川書房刊)など翻訳も手がける。

  • 参考になった54204

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      「マトリックス」3部作の成功は、アクション監督を務めた香港映画の“レジェンド”、ユエン・ウーピンの功績も大きかったです。一見、ヴァーチャルな世界に、カンフー、武術の特徴も生かした生身のアクションが効果的に機能していたからです。
      昨年末、ユエン・ウーピンにインタビューしたとき、「マトリックスのようなハリウッド大作にまた参加する気持ちは?」と聞いたところ、「そうだね、もう一度、あんなでっかい花火を打ち上げたい」と、うれしそうに答えていました。「マトリックス」1作目でもウォシャウスキー監督コンビが、ウーピンにラブコールを送ったので、74歳のウーピン、まだまだ元気ということで、今度も是非アクション監督に招聘し、「ジョン・ウィック」で今だにアクションの進化を続けるキアヌとのコラボを再び実現してほしいものです。

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      1969年の「イージー・ライダー」を頂点に、70年代後半からは残念ながら代表作といえるものが減り、1983年の日本映画「だいじょうぶマイ・フレンド」に出演した際は、あのピーター・フォンダが日本映画に!と映画ファンの心を一瞬ときめかせたのですが、村上龍原作の同作は当時のアイドル映画のノリで、ハリウッドスターの転落を見せられたようで「残念」な結果でした。

      しかし1997年の「木漏れ日の中で」の哀愁たっぷりの演技でゴールデングローブ賞を受賞。2007年の「ゴーストライダー」でメフィストフェレスを演じたとき、監督が「ピーターの出演が決まってから、劇中のバイクのデザインを考えた」と語っており、彼がハリウッドに残した遺産は脈々と受け継がれていることを実感しました。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      角川春樹氏の10年前の監督作は『笑う警官』で、大森南朋、松雪泰子のほか、今となっては皮肉ですが宮迫博之を起用。それぞれからシブい演技を引き出していました。撮影現場に何度か行ったのですが、演出はじつに実直。ただしインタビューでは大風呂敷を広げる方で、『笑う警官』も自分が監督したのだからと、大ヒットを宣言していました。興行としての結果は残念でしたが、作品としてはもっと評価されてもいい仕上がりだと感じています。
      このところプロデュース業も目立った活躍もなく、年齢も考えると不安もありますが、現場での実績と、今はいなくなったタイプの映画人ということで、大きなサプライズを届けてほしいと新作に期待します。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      ポール・バーホーヴェン監督は1987年の「ロボコップ」の主人公にも当初、ルトガー・ハウアーの起用を考えるなど、その信頼関係は深かったようです。「ブレードランナー」もそうですが、1986年の「ヒッチャー」の恐るべきキャラクターなど、その存在感を示した作品は多く、現在公開中の「ゴールデン・リバー」は、出演シーンはわずかですが一瞬でまわりを威圧するカリスマ性を発揮していました。ここ数年も出演作が数多く、撮影中のTVドラマがあるなど最後まで現場を勤め上げたようです。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      このニュースで早合点しないでほしいのは、ではダニエル・クレイグがシリーズを降板する次の26作目から、彼女が「007」で主役を演じる……わけではないということです。あくまでも「ダニエル・ボンド」世界の限定的エピソード(もちろん、このラシャーナ・リンチが次期ボンド役となる可能性はゼロではありませんが)。
      次の7代目ジェームズ・ボンド役については今のところ未定で、ジェイミー・ベル、トム・ヒドルストンなど、ファンの期待も込めて予想が出ていますが、ともにイギリス出身の白人。ダニエルが降板するかどうかというとき、黒人俳優のイドリス・エルバが有力候補に上がった際に、激しい賛否が巻き起こったように、多様性に積極的な映画界においても、ボンド役の「伝統」への固執は強いので、今回のようなニュースにも過敏なようです。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      この記事に書かれていないことでひとつ付け加えると、日本における映画の興行収入で、長年、洋画が邦画のシェアを上回っていた、あるいは邦画が上回っても翌年には洋画が逆転していた状況を、邦画が上回り、その後の邦高洋低を固定化したのが、2008年。これがまさに、マーベル・シネマティック・ユニバースの第1作である「アイアンマン」が公開された年です。それから10年間、邦画が上回る状況が変わっておらず、アメコミ映画が日本でイマイチという状況と合致します。そして「ダークナイト」も2008年というのが、象徴的です。スパイダーマンの最初の3作が、2007年に終わったこともあり、2008年は日本におけるアメコミ映画のターニングポイントかもしれません。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      スカーレット・ヨハンソンに2017年1月にインタビューした際、まったく関係ない質問にもかかわらず、夫のロマン・ドリアックとの仕事の話を持ち出し、うれしそうに話していました。二人の破局が報道されたのは、それからわずか数日後。つまりその時点で、別れは確定的だったのに、彼女はあえてそれが大っぴらにならないよう、インタビューでも順調ぶりをアピールしていたようです。
      そこから伝わったのは、彼女の徹底したプロ意識でした。おそらく破局発表の日程は決まっており、それを絶対に守るのだという……。子役時代から女優として活躍し、大人の女優としても大成功した理由を見た気がしました。今後もこの人は、ハリウッドを生き抜き、完璧な人生を歩んでいきそうです。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      ベネディクト・カンバーバッチには2回インタビューしたことがありますが、他の俳優と確実に違った印象は、ひとつの質問に対しての答えがとても長いことが挙げられます。つまり、それだけ深く何かを突き詰めて語りたい性格なのでしょう。同じくらい長い答えを話すのは、「ハリー・ポッター」のヴォルデモート役で知られるレイフ・ファインズでした。
      彼らはともにイギリス人で、舞台経験も豊富。カンバーバッチにイギリス人俳優がハリウッドで大活躍する理由を聞いたところ、シェイクスピア作品などでの経験により、アクション大作であっても演じるキャラクターへの深い造詣が生まれ、観客を別次元へ連れていきやすいのでは……と、舞台との関係を分析していました。
      そして何より、カンバーバッチは声がすばらしい。ふつうの話をしていても、聞く相手を陶酔させる魔力をもった人です。その声の魅力を「ドクター・ストレンジ」でも確認してほしいところです。

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      このままの勢いでは、『アバター』を抜いて歴代1位になるのは、ほぼ確実と言っていいでしょう。そうなれば、『タイタニック』『アバター』と同様に、年末からの賞レース、およびアカデミー賞にも絡み、作品賞受賞の可能性もささやかれるかもしれません。
      日本でも早くも30億円を突破したようで、約2週間で過去2作の興収(36.1億円、32.1億円)を軽々と上回りそうです。ただ、ネタバレをされたくない人たちが初日から一気に押し寄せたこと、大型連休も重なった幸運もあったので、連休後、どこまで数字が伸びるかは未知数でしょう。日本では『アバター』が156億円、『タイタニック』が262億円なので、そこはさすがに難しそうですが、、まずは50億円をめざし、早めにクリアしてほしいところです。

    • 斉藤博昭

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      『ボヘミアン・ラプソディ』は日本に先立つ、アメリカの公開でオープニングの週末に5000万ドルを超えるという予想外のヒットを記録していますし、韓国でも動員では日本と同レベルの数字になっているので、「世界的な大ヒット」はともかく、「日本発」で「アカデミー賞」という表現は過剰だと思います。また、キャプションの「ゴッド・セイブ・ザ・クイーンを歌った」という部分は、クイーンの同曲はインストゥルメンタルなので、このコスチュームでフレディが歌ったというのは、おそらく勘違いかと思われます。

残り87

もっと見る