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斉藤博昭

映画ジャーナリスト

斉藤博昭

1997年にフリーとなり、映画専門のライター、インタビュアーとして活躍。おもな執筆媒体は、シネマトゥデイ、Safari、ヤングマガジン、クーリエ・ジャポン、スクリーン、キネマ旬報、映画秘宝、ぴあ映画生活、VOGUE、シネコンウォーカー、東京ウォーカー、スカパー!、GQ JAPAN、 劇場用パンフレットなど。得意な分野はハリウッドのアクション大作やミュージカル映画だが、日本映画も含めて守備範囲は多岐にわたる。日本映画ペンクラブ会員。コロンビアのカルタヘナ国際映画祭、釜山国際映画祭では審査員も経験。「リリーのすべて」(早川書房刊)など翻訳も手がける。

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    • 斉藤博昭

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      現在、日本全国の映画館は、国のガイドラインに従って営業を続けています。クラスターの発生も報告されていません。
      もともと映画館には感染症に備えて換気に関して厳しい規定があり、密閉空間でありながら、空気が循環しています。先日、全国興行生活衛生同業組合連合会は、感染症の専門家の監修の下、映画館内にスモークを噴射し、それが完全に消えるまでの動画を発表しました。充満したスモークは、スクリーン下の排気口に吸い込まれ、約20分ですべて消えました。
      この記事が指す、完成披露試写会もおそらく映画館、あるいはそれに準じたガイドラインに従ったホールで行われるものと考えられます。
      記事のメインの内容は、取材現場の密の話であり、個人のSNSやブログならともかく、この見出しの付け方は、いたずらに不安をあおる悪意も感じられます。

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    • 斉藤博昭

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      1971年の『小さな恋のメロディ』では脚本としてクレジットされているアラン・パーカーですが、実際には第二班監督として多くのシーンを演出しています。校庭でお遊ぶ子供たちや運動会のシーンで、バックに流れるビージーズなどの曲との一体感は見事で、その後の『ダウンタウン物語』『フェーム』『エビータ』『ザ・コミットメンツ』と、映像と音楽を組み合わせる才能は、世界屈指だったと感じます。『ピンク・フロイド ザ・ウォール』は同バンドの同アルバムを全曲、PVのようにつないでひとつの壮大な物語を形成した隠れた名作と言えます。
      一方で『ミシシッピー・バーニング』『愛と哀しみの旅路』は現在でも人種問題のトピックで取り上げられ、『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』では死刑問題を真っ向から見据えて社会派作品でも才能を発揮しました。その2003年の『ライフ〜』を最後に近年、映画を撮る機会に恵まれなかったことが悔やまれます。

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    • 斉藤博昭

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      先日104歳の誕生日を迎えたばかりでしたが、ついに亡くなってしまって残念です。一年前の103歳の時に、ハビランドさんが楽しそうに自転車に乗る写真(それも自分で漕いでいる!)がアップされ、今でも元気な姿に驚いただけに…。

      アカデミー賞の歴史を振り返って、兄弟や姉妹での「主演賞」受賞は、ハビランドさんと妹のジョーン・フォンテインさんだけではないでしょうか。

      1980年代はテレビで活躍(ゴールデングローブ賞受賞)しましたが、1990年代以降は俳優業はほぼ引退状態でした。
      近年は、2017年のドラマ「フュード/確執 ベティvsジョーン」で、ハビランドさんが主人公2人(ベティ・デイビスとジョーン・クロフォード)の確執を語る証言者として登場しました。ハビランドさんを演じたのはキャサリン・ゼタ=ジョーンズで、独特の優雅さを本人そっくりに再現しつつ、毒舌も交えてハリウッドの裏側を語るという役割でした。

    • 斉藤博昭

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      昨年のトロント国際映画祭で観ました。この記事にあるように、本当に耐えられない気分となり、途中で退場してしまいました。観ている側にも痛みと苦しみを喚起する描写や、ブラックも極まったユーモア、モラルとしてここまで描いていいのかと思わせるシーンが続出したからです。ただし、その後もこの映画の魔力に心が支配され、2度目の鑑賞にチャレンジし、最後まで見届けたところ、人間の本能に迫る、畏怖を感じるほどの荘厳なテーマが浮き上がってきました。
      モノクロ作品だったため、ギリギリで耐えられるという面もあります。これがカラーの作品だったら、生理的な限界を超えるのではないでしょうか。いずれにしても近年稀にみる問題作です。

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    • 斉藤博昭

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      今年の1月、現在のブロードウェイで最高の才能のひとりで、今年のアカデミー賞では映画(『ハリエット』)で主演女優賞候補にもなったシンシア・エリヴォが来日。彼女のコンサートで三浦春馬さんもステージに立ち「キンキーブーツ」「ホイッスル」の曲のほか、シンシアともデュエットを披露しました。コンサートに先立つ記者会見では、シンシアも三浦さんの才能を認め、「ぜひニューヨークに来て、ハルマ。その時は必ず連絡して」とうれしそうに語りました。この会見とコンサートで、ともに三浦さんは英語も流暢にこなし、シンシア、そしてもう一人の共演者マシュー・モリソン(「glee/グリー」のシュー先生)と楽しそうに会話していたのが今でも忘れられません。おそらくかなり英語も勉強していたはずで、将来、日本人としてブロードウェイの舞台に立つ夢も描いていたことでしょう。その夢も現実的であったことで、今回の早すぎる死は残念でなりません。

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      行方不明、すでに死亡の可能性が高いというニュースも流れていますが、なんとか無事で見つかってほしいです。
      「glee/グリー」でナヤにインタビューする機会がありましたが、サンタナの「明るい」部分だけが彼女と一致。役の上昇志向な面は感じられず、ひじょうに気さくなキャラクターの持ち主でした。ただし、高校時代から自分がつねにアウトサイダーであることを悩んでいたそうで「私はヒスパニック、黒人、白人の血を受け継いでいあるから、学校内でどこのグループにも属することができなかった。友達も少なかった」と神妙に答えていたことが印象に残っています。現在、多様性を求めるハリウッドでは、貴重なアイデンティティでもあるわけで、その背景を活かして今後の活躍が楽しみだったのですが…。「glee/グリー」はコーリー・モンテース、マーク・サリングに続いて、またしてもキャストの悲劇のニュースとなるのでしょうか。

    • 斉藤博昭

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      『ニュー・シネマ・パラダイス』が多くの人の心に永遠に刻まれた要因は、モリコーネのスコアにもあり、これほど物語と音楽がマッチした作品は映画史においても稀有でしょう。各シーンを音楽とともに思い返す人も多いはずです。同じトルナトーレ監督との仕事である『海の上のピアニスト』は、4Kデジタル修正版の170分完全版がちょうど日本で8/21に劇場公開されるので、追悼の意味でも必見です。
      マカロニウエスタンに多大な影響を受けたタランティーノ監督は、モリコーネの音楽を敬愛しており、『ヘイトフル・エイト』では至福の共同作業だったことでしょう。
      2003年の大河ドラマ「武蔵 MUSASHI」の音楽を手がけるなど、映画ファン以外でも日本人は彼のスコアに親しんでいたことを考えると、偉大なマエストロを失った悲しみに包まれます。

    • 斉藤博昭

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      女優としてずっと活躍し続けていくのであれば、自身のイメージを大きく変える役に挑戦することは必然でしょう。ただし、二階堂ふみ、満島ひかり、門脇麦のようにキャリアの初期でセンセーショナルな役や演技を経験している人なら、イメージにこだわることもなく、より自由に役を選べます。長澤まさみの場合は、この『MOTHER マザー』はキャリアの大きな転換点の作品になるとは思いますが、その毒親役を観ると、やはりどこかイメージを脱しきれない難しさも感じられます。では映画の観客にとって、長澤まさみの過激で大胆な演技をどこまで観たいのか? それは難しいところでしょう。たとえば吉永小百合が過激な役に挑んでも、一般のイメージをすべて捨て去るようなことができないように……。日本で活躍を続けるにはドラマやCMでのイメージも大切。今回の『MOTHER』のように、共感ゼロの役を今後どれだけ積極的に受け入れるか、気になります。

    • 斉藤博昭

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      日本の映画界には、社長(代表)と社員やアルバイト数名という小さな配給会社も多く、どうしても社長の「ワンマン」ぶりが際立ってしまいます。これまでもそうした配給会社内での厳しい「指導」は聞いたことがありました。アップリンクの場合は、1980年代から配給会社として、ミニシアターの中でも、デレク・ジャーマンの監督作など世界の希少な名作を観客に届けてきており、そこには浅井隆氏の「目利き」と「海外との信頼関係」があったからこそ、現在まで継続しているのだと実感できます。ただし、劇場も経営していることで当然ながらスタッフも多くなり、同じような規模の他のインディペンデントの配給会社とは経営自体も大きく異なっていました。今回のコロナ禍でも、ミニシアターの窮状と映画館の安全性について、浅井氏はメディアで積極的に発言しており、ミニシアターを救うプロジェクトにも貢献していました。

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    • 斉藤博昭

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      このアカデミー賞授賞式の延期によって、前哨戦にあたる賞も日程が変わってくるでしょう。例年、1月の初旬に行われるゴールデングローブ賞授賞式も、2021年は正式に日程を発表していないので、2ヶ月くらい後になる可能性があります。
      また毎年、賞レースを狙う作品は年末のクリスマスシーズンに公開を設定されますが、今回は授賞式に近い年明けの公開にあえてずらしてくる映画会社も多いとみられます。
      そしてここ数年、アカデミー賞の結果にも大きな影響を与えていたヴェネチア、トロントの映画祭に加え、今年度は年明けのサンダンス、2月のベルリンの映画祭に出た作品(各映画祭とも現在、コロナで作品不足が懸念されていますが)もアカデミー賞を左右するかもしれません。そう考えると、むしろ候補作は多様になる可能性も少なくありません。
      いずれにしても次の冬に、新型コロナの巨大な「第2波」が来ないことを願います。

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