Y!オーサー

内田良

名古屋大学大学院教育発達科学研究科・准教授

内田良

学校リスク(スポーツ事故、組み体操事故、転落事故、「体罰」、自殺、2分の1成人式、教員の部活動負担・長時間労働など)の事例やデータを収集し、隠れた実態を明らかにすべく、研究をおこなっています。また啓発活動として、教員研修等の場において直接に情報を提供しています。専門は教育社会学。博士(教育学)。ヤフーオーサーアワード2015受賞。消費者庁消費者安全調査委員会専門委員。著書に『ブラック部活動』(東洋館出版社)、『教育という病』(光文社新書)、『柔道事故』(河出書房新社)など。■依頼等のご連絡はこちら:dada(at)dadala.net

  • 参考になった240258

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      現場からの反発は大きい。
      一年単位の変形労働時間制を、効果あるかたちで運用するためには、まずもって現時点の長時間労働を大幅に縮減する必要があります。
      とくに「閑散期」と想定されている8月も、先生方はかつてとちがって、学校に出勤し残業もしています。その点で、とにかく厳しい導入条件を国として設定したうえで、各自治体が運用するというかたちにすべきです。

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      刑事罰に相当する行為も多く、厳しい処分が求められます。
      公立校教員の懲戒処分のカテゴリは、自治体によって必ずしも一致しませんが、たとえば「体罰」「わいせつ」「個人情報の取り扱い」といった定番のカテゴリがあるいっぽうで、こうした教師どうしの暴行や傷害を取り扱うカテゴリは不明瞭です。「その他の服務違反」のような残余カテゴリに押し込められてしまい、あいまいな取り扱いがされうる。
      言い換えると、教師どうしの暴行や傷害を処分する枠組みができあがっていないのです。その意味で、今回の事案はどのような処分がされるのかを、最後までしっかりと見届ける必要があります。

      大事なのは、多くの教師はまじめに働いているということ。子どもはもちろんのこと、教師も安心して学校で過ごせるためには、暴力的な教師への厳格な処分が求められます。

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      「体育」というのは、physical education(身体教育)、つまり「教育」です。国が定めた目標に向かって、身体の活動をはぐくんでいくもの。
      他方で、「スポーツ」というのは、原義には「気晴らし」といった意味が含まれるように、楽しむものとしての側面が強いです。
      「体育」はやはり教育の一つであり、その指示内容が狭く、上意下達的な意味合いもあるため、今日では、休日の名称に限らず広く「スポーツ」という言葉が用いられています。

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      そもそも暴行・いじめは一年前から起きていながらも、それが表面化することはありませんでした。今回これほど大きく報道されたから、被害届を出すという流れにまでたどりついた。そう考えると、報道がなければ、何事もなかったかのように被害者が泣き寝入りしていったのだと思います。
      学校内で起きた暴力事案は、その被害者が生徒であれ教師であれ、教育や指導の名のもとに秘匿されることが多くあります。まずは今回のように被害届を出すというところから、ちゃんと問題を可視化させたうえで、法的に対応すべきです。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      校則はネット上に公開したほうがよいと思います。
      今回は、明らかにブラック校則の一つ。生理現象が成績にリンクしてしまう。

      こういった危うい校則のいくつかは、明らかにおかしいとわかっていながらも、有名無実化しているものもあります。たとえば、「旅行の際には学校の許可を得ること」など。しかしながら、今回の例は、実際にそのとおりに運用されていた。

      記事によると、実際にテストの点数が1割減らされていて、かつ「評定が下がったことはない」と学校は説明しているとのこと。「評定」というのは、いわゆる「内申書」に記載される5段階評価の数値を指しますが、テスト(定期考査)の点数は評定を決めるうえでの重要な判断材料のはずです。いったいどうなっているのか。丁寧な調査あるいは説明が必要だと思います。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      子どものいじめにおける集団の力学として語られる「いじめの四層構造」(被害者/加害者/観衆/傍観者)と同じです。
      傍観者の声をどのようにして拾い上げ、加害者の処分や矯正につなげていくのか。この仕組みを整えることで、学校を子どもにとっても教員にとっても、安全・安心の場としていくことが大切です。

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      運動会は、年間計画のなかに位置づけられていて、練習を含めて、例年同じような計画がくり返されていきます。熱中症予防のために一ヶ月遅らせると、今度は学芸会や宿泊学習などの行事とかぶってしまうので、動かせない。行事削減のもとで年間計画にゆとりをもたせつつ、開催時期の変更を探る必要があると思います。

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      歓迎すべき取り組みだと思います。ただ、教育委員会に雇われることになるので、学校側の味方として振る舞うことだけにならないか、注意が必要です。
      いずれにしても、学校は治外法権です。教師から生徒への暴力は「指導の一環」として、逆に生徒から教師への暴力もまた「指導力不足の結果」として、両者ともに教育の文脈で処理されてきました。法律が入りにくいのが学校という現場です。その意味で、学校の法律の風を吹き込むことは、学校を安全・安心の場にするための第一歩です。

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      稲刈りという「屋外での学校行事」という点が、重要です。
      今日は東京都板橋区立の中学校でも運動会の練習中に、また9月7日には新潟県南魚沼市立の中学校で運動会の当日に、熱中症による救急搬送事案がありました。
      昨年7月上旬に愛知県豊田市立の小学校で1年男児が熱中症により死亡した事案も、校外学習で公園に行くという活動の結果、起きました。
      運動会・体育祭、校外学習など、この時期は屋外での学校行事も多く、残暑のなかでやむなく活動に従事します。学校の活動は、個人の活動とちがって、年間計画のなかで決められていて、日程を簡単に動かすこともできません。その結果、例年どおりに暑い時期に、屋外のでの活動やそのための練習をおこなってしまう。
      あらかじめ年間計画の段階で、7月と9月は屋外での活動はとりやめにするといった判断が必要です。

    • 内田良

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      「いじめた人を守って嘘ばかりつかせる」「ぼくは、学校のじゃまものなんだ」といった言葉に代表されるように、自死した男子生徒は、いじめの加害者とされる生徒が学校に守られ、自分の傷みを学校は無視していると感じていたようです。個別具体的な事項の確かさについては、しっかりと検証されるべきですが、その際には、いじめがあったのだとすれば、加害者の生徒に対する学校側の処置について、その妥当性を議論すべきです。
      被害者側が、学校を休んだり転校したりするのではなく、被害者側が安心して学校に来られるように、加害者側にどのように対応すべきかということが検討されるべきです。

残り108

もっと見る