中山祐次郎

医師・公衆衛生学修士 報告 オーサー

9年前のあの日、私は都内の西の方の病院で寝ていた。徹夜手術のあと、午前中に仕事を終え昼から倒れるように仮眠室に倒れていたのだ。支援も何も出来ず、ただ自分の暮らしに必死だった。
その数年後、私は福島第一原発から22キロの高野病院にいた。震災と原発事故後、一日も休まず存続してきたこの病院は80歳の院長が約130人の入院患者を守ってきた。その院長が急逝し、存続の危機に立たされたと友人に聞いた。突然頭が沸騰した。すぐに連絡して翌々日には高野病院に行った。勤務先にはめちゃくちゃ怒られつつ、2週間後に院長になった。辛くなかったとは言えない、たった2ヶ月の臨時院長。その後、福島県郡山市の病院に勤め今に至る。
福島では今もテレビ・新聞で震災と原発事故を取り上げない日はない。ここではまだ震災は終わっていないのだ。

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中山祐次郎

医師・公衆衛生学修士

1980年生。聖光学院中・高卒後2浪を経て、鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院で研修後、同院大腸外科医師として計10年勤務。2017年2月から福島県高野病院院長、現在福島県郡山市の総合南東北病院外科医長として、手術の日々を送る。資格は消化器外科専門医、内視鏡外科技術認定医(大腸)、外科専門医、癌治療認定医など。モットーは「いつ死んでも後悔するように生きる」。著書は「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと」(幻冬舎)、「医者の本音」(SBクリエイティブ)、小説「泣くな研修医」(幻冬舎)。Yahoo!ニュース個人では計4回のMost Valuable Article賞を受賞。

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