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中山祐次郎

一介の外科医

中山祐次郎

1980年生。聖光学院高等学校を卒業後2浪を経て、鹿児島大学医学部卒。都立駒込病院で研修後、同院大腸外科医師(非常勤)として10年勤務。2017年2月から福島県高野病院院長を務め、現在福島県郡山市の総合南東北病院外科医長として、手術の日々を送る。 資格は消化器外科専門医、内視鏡外科技術認定医(大腸)、外科専門医など。モットーは「いつ死んでも後悔するように生きる」。著書は「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと〜若き外科医が見つめた『いのち』の現場三百六十五日〜」(2014年3月 幻冬舎)。Yahoo!ニュース個人では2015年12月、2016年8月、2017年6月のMVA賞を受賞。

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    • 中山祐次郎

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      医師としてコメントします。
      もし容疑者が覚せい剤の常用者で、依存症になっているとしたらとんでもないニュースです。
      あまり知られていませんが、薬物の依存症は、実は治りません。一生ついてまわります。薬物から完全に抜けたと思っても、その薬物を使った場所や使った道具と似たものを見ただけで思い出します。一度依存してしまったら、使用したい欲望と戦い続ける苦しい生涯を送らねばなりません。ですから再犯率は高く、覚せい剤では64.5%でした(H.26)。ちなみに完治はしませんが、治療により回復はします。
      しかしなぜ高校教師が覚せい剤を入手したのでしょうか。入手ルートについての解明と報道こそが、こういう事件を減らすのではないでしょうか。覚せい剤で逮捕される人は年間約12,000人もいるのです。

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    • 中山祐次郎

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      医師としてコメントします。私は半年前まで東京で医者をやっていて、今は地方(福島県)で働いています。すると、「高齢者のお元気さ」にずいぶんと差があるように感じます。福島の方は90歳近くても平気で毎年畑に出る人がザラです。こういったライフスタイルも、寿命の伸びの差を生んでいるのかもしれません。
      また、多くの方がコメントしているように、健康寿命についても都道府県別に調査していただきたいですね。

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      腹痛を専門とする医者の立場からお話します。
      福山博之投手、なるべく早く「腹痛トレ」は止めていただきたい。私は心配です。
      生で牡蠣をたくさん食べると、ノロウイルスに感染する危険性があります。感染するかどうかは確率の問題ですが、たくさん食べれば危険は増すでしょう。ノロウイルスは感染力がとても強いので、福山投手のチームメイトや同居者などにうつる可能性があります。
      また、生肉を食べると、腸管出血性大腸菌などの命に関わる菌に感染する危険があります。ケモノであればA型肝炎から劇症肝炎となり死亡したり、寄生虫も多くいます。
      この「腹痛トレ」は、医者が聞くとまるで「交通事故にあっても翌日にいいプレイが出来るように、横断歩道は赤信号で渡るようにしている」のように聞こえます。
      確かに、菌が全く体に入らなければそれを防御する力(=免疫力といいます)は備わりませんが、福山投手のやり方は極端です。心配です。

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    • 中山祐次郎

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      ノロウイルスによる感染性胃腸炎が流行しています。
      家族や同居人などに「げり」「おうと」などがある人を見かけたら、十分にせっけんで手洗いをしてもらいましょう。詳細は私の記事にも書きましたが、感染性胃腸炎の原因がノロウイルスかその他の原因かでは、かかった本人の治療はあまりかわりません。仕事や学校を休み、水分を十分に取ることです。そのような症状のある人がお年寄りや持病のある方である場合は、かかりつけの医師を受診しましょう。そうでない、もともと元気な方であれば、基本的には医師にかかる必要はありません。というか、病院を受診してもあまり治療はありません。やるとすれば脱水の人に点滴をするくらいですが、点滴は口から飲む水とそう大して変わりません。口から飲めない場合などに受診するのが良いでしょう。
      あまり知られていませんが、ノロウイルスは正式名称を「ノーウォークウイルス」と言います。

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      がん治療を専門とする医師としてコメントします。
      この記事は今パリで開かれている学会において、Kevin Shieldsというカナダの研究者が発表した内容を取材した記事です。
      もともとお酒(アルコール)は口の中やのどのがん・食道がん・肝臓がん・大腸がんと女性の乳がんの原因の一つである可能性がWHOにより指摘されており、日本の厚生労働省やアメリカ国立衛生研究所のホームページにも明記されています。
      この記事は、1年に36万人が飲酒によってがんが発症し死亡に到った可能性があるとしています。この人数をどう評価するかは難しいところですが、「アルコールががんの原因だった」という事実は専門家にとってはそれほど新しいものではありません。
      この記事ですぐに「がんになるからお酒を止めよう」とする必要はありませんが、暴飲や多量の飲酒はがん以外にも様々な病気の原因となりますから、適量を楽しむようにしましょう。

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      よくドラマ化される職業の代表である、医者としてのコメントです。
      ドラマはフィクションですから現実乖離と言う批判はややお門違いと感じます。それを言うなら、我々医師たちはほぼ毎シーズンに渡り、絶対にミスしない外科医などのとんでもない「現実乖離」の医者ドラマを見、産婦人科医がピアニストを兼任したり研修医が教授にたてつく「現実ではありえない」漫画を読んでいますがクレームをつけたことはありませんよ。現実非ざるからフィクションは面白いのです。

      しかし、「校閲」というあまり知られていない専門性の高い職で極端な設定をされると職業イメージが大きくゆがんでしまう可能性が高いのも事実。どこまで事実に沿った設定にするかという加減を脚本家が誤ってしまったのでしょうか。現実乖離過ぎると話題になるところまで勘定に入れていたら、それはそれで凄いですが。

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      医師としてコメントします。
      このニュースは抗菌せっけんという、やや特殊なせっけんを使うことで健康促進の意味が無かったどころか、健康に害があるかもしれないため販売を禁止したというもの。ただ、今回指摘されたいくつかの物質は多くの日本の薬用せっけんにも含まれています。今後、メーカーは動くことになりそうです。
      私は外科医で毎日手術をしていますが、実は手術をする前にもこの類のせっけんは使いません。普通の水道水とせっけんで手を洗い、アルコールを擦り込み手袋をして手術をしています。
      数年前からある、「抗菌」万歳の風潮に釘を刺すようなニュースでした。世の中の手すりやボールペンなどの抗菌グッズも一度検証されるべきですね。

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      医師としてコメントします。
      VR(virtual reality;仮装現実)の技術を用いて、実際の高齢者が日々体験している「見えづらさ」や「聞こえづらさ」などを医師に体験させ、その問題点について考えさせるというこのサービス。
      医師として大変興味深く思います。しかしながら、VRである必要はあまりないと感じます。
      筆者が医学生のころ、授業の一環で「高齢者体験」というものがありました。重いリュックを背負い歩きづらくしたりヘッドホンで聞こえづらくしたりサングラスをつけて視界を悪くした状態で、うろうろ歩き回るなど、高齢者が暮らしている生活を味わうというものです。これで十分かと思いました。似たもので、「妊婦体験」もやり、理解が深まったように感じました。
      このサービスは、医師など専門家だけではなく、親の介護をする方や駅の係員さんなど、医療関係ではない一般の方に体験していただくと良いかなと思います。

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    • 中山祐次郎

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      医師として解説します。
      この記事は、がんの終末期などで使われるオピオイド(=医療用麻薬のモルヒネなどの強い痛み止め)と呼ばれる薬の領域で、新薬が開発されたというものです。
      この記事にはいくつかの誤りがあります。記事冒頭の「モルヒネなどのオピオイド系鎮痛薬は強い副作用があるため、非常に危険で中毒性が高いとされている。」は明確な誤りです。正しくは、「モルヒネなどの医療用麻薬は、たいした副作用がなく、非常に安全で中毒性はほとんどありません。」となります。
      副作用として最も多いのは便秘で、その次に眠気や吐き気などがあります。が、それらは副作用止めの薬を併用することでほとんどの場合は抑えられます。また、痛みに対して使っている限りは中毒性はありません。そのことは科学的な根拠で示されており、医師の間では常識になっています。
      しかし、さらに副作用が少ない新薬の開発はもちろん望ましいと考えます。

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    • 中山祐次郎

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      解説します。信州大副学長の池田修一教授が行った「子宮頸がんワクチンの副作用」に関する研究について、医師でジャーナリストの村上璃子氏がWedgeという雑誌で「研究結果は捏造である」と指摘した記事を、名誉を傷つけられたとして訴えました。
      第一に強い違和感を感じるのは、科学的な発表を「捏造である」と批判されたことに対する行動が、なぜ科学ではなく司法の場に移ったのかという点です。科学者ならば学会あるいは論文で反論すべきでしょう。
      第二に、この捏造疑惑については、信州大学が外部有識者が過半数を占める調査委員会を設置し、150日以内をめどに結論を出すという報道もあります。真実は一つだけです。池田教授が近く辞任するという噂もありますが、このニュースがうやむやにならないことを願うばかりです。
      なお、わかりやすい解説で有名な池上彰氏が信州大学特任教授ですので、是非この件も解説して欲しく思います。

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