Y!オーサー

宮本聖二

立教大学大学院21世社会デザイン研究科 教授

宮本聖二

早稲田大学法学部卒業後NHK入社 沖縄放送局で沖縄戦や基地問題のドキュメンタリーなどを制作。アジアをテーマにした情報番組「アジアナウ」デスク。報道局おはよう日本チーフプロデューサーをへて、「戦争証言プロジェクト」・「東日本大震災証言プロジェクト」編集責任者として番組とデジタルアーカイブを連携させる取り組みで、第37回、39回の放送文化基金賞受賞。その後、Yahoo!ニュースプロデューサーとして全国の空襲体験を収集、アーカイブして配信する「未来に残す戦争の記憶」の制作にあたる。現在 立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科教授 東京大学大学院情報学環 地方紙デジタル化活用プロジェクト委員

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    • 宮本聖二

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      長年、戦争体験に耳を傾けて収集して伝える活動をしてきました。そのことから、私たち日本人は戦争体験者の集合的記憶を皆で共有してきたから、非戦と平和という絶対的価値を確認して来られたのだと思います。災害の記憶も同様に、皆で共有することが大切だと思います。東日本大震災後も、熊本地震、西日本豪雨、去年の台風19号など、犠牲者を出す災害が絶えません。災害の記憶を共有することが、防災と発災時の減災に必ず繋がります。生還した人の具体的な行動記録から、揺れた時どう思ったのか、津波のニュースを見た時に何を感じたのか、家族を失った人のニュースや記事を読んでどう思ったのか、みんなで話し合うので良いのです。そのことから、今後災害が起きた時に自分はどう行動するのか、被災した人にどう寄り添えば良いのかを考えることにつながると思います。出来るだけ多くの皆さんの思いをぜひ、ここで聞かせていただき共有させてください。

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    • 宮本聖二

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      近隣諸国からの発信だとすると、かなりこじつけであり、「反日」のためにする言説ではないかと思う人もいるだろう。日本には、「丸太」という語を聞いて731部隊の人体実験の犠牲者を思い浮かべる人は今ではあまりいないはずだ。ただ、今回の出来事から、戦争体験の継承が国によって大きく異なることをあらためて考えてみたい。中国では、南京事件や731部隊を教育やメディアによって伝えられ、韓国では、従軍慰安婦や徴用労働者、軍属として多くの若者が動員されて犠牲になったことが想起される。これらは子から孫そして未来へと継がれていく。これらの発露に対して、反日的な言辞だとしてしまえば思考停止に陥る。ナショナリズムの視点ではなく、人類史に起きたこととして見つめる冷静さを持ちたい。戦後75年、空襲や原爆、沖縄戦などの被害体験を語り継ぐことと並行して、近隣諸国の人々がどのような体験をしたのかを共有することが今求められている。