松浦達也

編集者、ライター、フードアクティビスト 報告 オーサー

血統は牛肉の味を決定する重要なファクターです。人によっては「血統8割」という人もいるほど(僕個人は血統がよくても、飼料を含めた肥育環境で味は大きく変化すると考えています)。記事中に登場する「安福久」は黒毛和牛における「いい血統」の代表格。この牛を父に持つ雌牛から生まれた仔牛はサシが入りやすい。いわゆる「A5」を狙いやすい牛として人気を博しました。もっとも「いい血統」といっても「食べて美味しい」とイコールではありません。畜産農家にとって「(A5が狙える)サシが入りやすく」、「(結果として高く売れるよう)体躯が大きくなりやすい」のが「いい血統」となっています。

果たして、生活者が望んでいる肉はそういうものなのか。もちろん規定違反の種付け方法で、異なる種がついてしまうことなどあってはなりませんが、サシが多く入る血統ばかりが評価される風潮はそろそろ見直されてもいい時期かもしれません。

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松浦達也

編集者、ライター、フードアクティビスト

東京都武蔵野市生まれ。食専門誌から新聞、雑誌、Webなどで「調理の仕組みと科学」「大衆食文化」「食から見た地方論/メディア論」などをテーマに広く執筆・編集業務に携わる。テレビ、ラジオで食トレンドやニュースの解説なども行い、食にまつわるコンサルティングも。著書に『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』ほか。共著のレストラン年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)審査員、『マンガ大賞』の選考員もつとめる。経営者や政治家、アーティストの書籍やWeb企画など多様なコンテンツを手がけ、近年は「生産者と消費者の分断」、「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター

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