松浦達也

編集者、ライター、フードアクティビスト 報告 オーサー

食べ物の「ご祝儀相場」はもはや季節の風物詩というより、いまや華やかなPR案件と言っていい。このズワイガニの件ではNHKからスポーツ紙にまで「過去最高」「500万円」「五輝星」という文字が踊った。

1.24kgのズワイガニが500万円ということは、キロ単価約400万円。ご祝儀相場でおなじみのマグロが、今年の豊洲の初競りで1kgあたり120万円(278kgのマグロが3億3360万円)で落札されたので、キロ単価では3倍以上となる。わけがわからないほど高い。

もっとも上には上がいる。今秋行われた丹波篠山の松茸の初競りでは7本190gの松茸が105万円で落札された。こちらのキロ単価はなんと552万円。

あまりにPR意識があからさまなケースでは違和感もあるが、ひとつひとつのものを見て、高く買おうという意気やよし。生産物を少しでも安く買い叩こうという流通業者より、よほどの気概を感じる。

松浦達也

編集者、ライター、フードアクティビスト

東京都武蔵野市生まれ。食専門誌から新聞、雑誌、Webなどで「調理の仕組みと科学」「大衆食文化」「食から見た地方論/メディア論」などをテーマに広く執筆・編集業務に携わる。テレビ、ラジオで食トレンドやニュースの解説なども行い、食にまつわるコンサルティングも。著書に『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』ほか。共著のレストラン年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)審査員、『マンガ大賞』の選考員もつとめる。経営者や政治家、アーティストの書籍やWeb企画など多様なコンテンツを手がけ、近年は「生産者と消費者の分断」、「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター

松浦達也の最近の記事

松浦達也の最近のコメント

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    松浦達也

    |

    ドイツや韓国の例で明らかになったが、人類は感染拡大防止と経済性という二律背反のやりくりを迫られている...続きを読む

  • サイゼリヤが新型コロナ対策で酒類の販売制限 「大声」と「客同士の接近」を防ぐため写真

    ITmedia ビジネスオンライン 4月5日(日) 14時26分

    松浦達也

    |

    サイゼリヤは、もはや外食産業のトップランナーだ。リリースにも「食事に不便を感じる方への場を提供する外...続きを読む