松浦達也

編集者、ライター、フードアクティビスト 報告 オーサー

ふるさと納税は返礼品の質を担保する仕組みがないので、こうした"事故"は時折起きる。平時においては消費者は返礼品を求め、自治体は"納税"をほしがる。となると、両者の間にあるものは商取引に限りなく近くなり、売買双方に返礼品に対して抱くイメージの最低限の共有が必要になる。

しかしあくまで"納税"だと考える自治体にとっては、いったん返礼品を選定してしまえばそのクオリティコントロールは提供事業者任せ。送られた肉は論外だが、そもそも当該返礼品のページに掲載された見本写真もいい肉には見えない。

今回の事案は、自治体にとっては「丸投げしたからよろしく」案件が、業者内でもトップ(自治体の仕事を請け負いたい)→中間管理職(予算内でやりくり)→現場(機械的に作業)間に起きた意識のズレによるものだろうが、「ふるさと納税とは」「返礼品とは」というそもそも論を、自治体、事業者、消費者それぞれに突きつけてくる。

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松浦達也

編集者、ライター、フードアクティビスト

東京都武蔵野市生まれ。食専門誌から新聞、雑誌、Webなどで「調理の仕組みと科学」「大衆食文化」「食から見た地方論/メディア論」などをテーマに広く執筆・編集業務に携わる。テレビ、ラジオで食トレンドやニュースの解説なども行い、食にまつわるコンサルティングも。著書に『大人の肉ドリル』『新しい卵ドリル』ほか。共著のレストラン年鑑『東京最高のレストラン』(ぴあ)審査員、『マンガ大賞』の選考員もつとめる。経営者や政治家、アーティストの書籍やWeb企画など多様なコンテンツを手がけ、近年は「生産者と消費者の分断」、「高齢者の食事情」などにも関心を向ける。日本BBQ協会公認BBQ上級インストラクター

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