Y!オーサー

池上正樹

心と街を追うジャーナリスト

池上正樹

通信社などの勤務を経てジャーナリスト。日本文藝家協会会員。KHJ全国ひきこもり家族会連合会広報担当理事。20年以上にわたって、ひきこもり関係の取材を続ける。最新刊『ルポ「8050問題」高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から』(河出新書)、他に『ルポ ひきこもり未満』『大人のひきこもり』『ふたたび、ここから~東日本大震災・石巻の人たちの50日間』』『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』など著書多数。ダイヤモンド・オンラインで『「引きこもり」するオトナたち』を連載中。対話の場「ひきこもりフューチャーセッション庵-IORI-」設立メンバー。テレビやラジオにも多数出演。全国各地の行政機関などで講演、

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      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

       記事には<自ら相談窓口に出向くのが難しい人には、訪問支援が有効な手段>と書かれているが、いったい誰の目線で「訪問支援が有効」だと言っているのか、根拠が不明だ。いきなり知らない人から訪問されることに、どれだけ本人たちが恐怖感を抱いているかをどこまで想像できているのか。
       これまでの社会で、自らの命や尊厳を守るためにひきこもらざるを得なかった本人たちの気持ちに寄り添うことなくして、「スタッフ」の増員や「訪問ノウハウのある専門家」を配置すればいいという話ではない。まずは、訪問される側の本人の目線にしっかり配慮できる人材の育成や、孤立していた人たちが安心して声を挙げられるような周囲の環境、地域づくりが大事なのではないか。
       この調査の前提は、本当に困っている人たちの目線に立とうとしているのかがよくわからない。根拠に触れないこういう書き方が、当事者の目線を無視した“支援活動”を引き出す恐れもある。