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池上正樹

心と街を追うジャーナリスト

池上正樹

通信社などの勤務を経てジャーナリスト。日本文藝家協会会員。KHJ全国ひきこもり家族会連合会広報担当理事。20年以上にわたって、ひきこもり関係の取材を続ける。最新刊『ルポ「8050問題」高齢親子〝ひきこもり死〟の現場から』(河出新書)、他に『ルポ ひきこもり未満』『大人のひきこもり』『ふたたび、ここから~東日本大震災・石巻の人たちの50日間』』『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』など著書多数。ダイヤモンド・オンラインで『「引きこもり」するオトナたち』を連載中。対話の場「ひきこもりフューチャーセッション庵-IORI-」設立メンバー。テレビやラジオにも多数出演。全国各地の行政機関などで講演、

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      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      これも弁護側の戦略なのでしょうか。控訴審の間は、収監されることがなくなりました。これからの年月や年齢的なことを考えると、このままご自宅やホテルでお亡くなりになる可能性もあると思います。
      実刑6年の判決は、ひきこもり当事者たちや支援者、専門家の間でも「自らの過ちを見つめてもらうのに最低限必要な時間であり、妥当な量刑」という評価で、概ね一致していました。
      メディアは長男の暴力のことばかり着目していますが、裁判では、暴力に至る背景にあった発達特性に長男が苦しんできたこと、周囲の理解や配慮、親子に合った資源の情報が必要だったことも明らかにしています。
      被告よりひどい状況の家族はたくさんいるのに、ここまで被告の事情が認められると、ひきこもってる子は殺してもいい、何をしてもいい、という誤ったメッセージを社会に発信することになりはしないか。亡くなった子のことを思うと、何ともやりきれない気持ちになります。

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    • 池上正樹

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

       記事には<自ら相談窓口に出向くのが難しい人には、訪問支援が有効な手段>と書かれているが、いったい誰の目線で「訪問支援が有効」だと言っているのか、根拠が不明だ。いきなり知らない人から訪問されることに、どれだけ本人たちが恐怖感を抱いているかをどこまで想像できているのか。
       これまでの社会で、自らの命や尊厳を守るためにひきこもらざるを得なかった本人たちの気持ちに寄り添うことなくして、「スタッフ」の増員や「訪問ノウハウのある専門家」を配置すればいいという話ではない。まずは、訪問される側の本人の目線にしっかり配慮できる人材の育成や、孤立していた人たちが安心して声を挙げられるような周囲の環境、地域づくりが大事なのではないか。
       この調査の前提は、本当に困っている人たちの目線に立とうとしているのかがよくわからない。根拠に触れないこういう書き方が、当事者の目線を無視した“支援活動”を引き出す恐れもある。