Y!オーサー

池上正樹

心と街を追うジャーナリスト

池上正樹

通信社などの勤務を経てジャーナリスト。日本文藝家協会会員。『ひきこもる女性たち』(ベスト新書)『大人のひきこもり』(講談社現代新書)『ダメダメな人生を変えたいM君と生活保護』(ポプラ新書)『ふたたび、ここから~東日本大震災・石巻の人たちの50日間』(ポプラ社)『痴漢「冤罪裁判」』(小学館文庫)『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社/共著)『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(ポプラ社/共著)など著書多数。ダイヤモンド・オンラインで『「引きこもり」するオトナたち』を連載。KHJ家族会事業委員、東京都町田市「ひきこもり」ネットワーク専門部会委員なども務める

  • 参考になった39

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 池上正樹

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

       記事には<自ら相談窓口に出向くのが難しい人には、訪問支援が有効な手段>と書かれているが、いったい誰の目線で「訪問支援が有効」だと言っているのか、根拠が不明だ。いきなり知らない人から訪問されることに、どれだけ本人たちが恐怖感を抱いているかをどこまで想像できているのか。
       これまでの社会で、自らの命や尊厳を守るためにひきこもらざるを得なかった本人たちの気持ちに寄り添うことなくして、「スタッフ」の増員や「訪問ノウハウのある専門家」を配置すればいいという話ではない。まずは、訪問される側の本人の目線にしっかり配慮できる人材の育成や、孤立していた人たちが安心して声を挙げられるような周囲の環境、地域づくりが大事なのではないか。
       この調査の前提は、本当に困っている人たちの目線に立とうとしているのかがよくわからない。根拠に触れないこういう書き方が、当事者の目線を無視した“支援活動”を引き出す恐れもある。