市川衛

医療の「翻訳家」 報告 オーサー

ファビピラビル(商品名アビガン)に治療効果が見られたと中国政府が発表しました。

ファビピラビルは、国内で開発された医薬品です。新型インフルエンザが流行し、政府が判断した場合のみ使えるという条件で2014年に承認されたものです

すでに国内でかなりの量が備蓄されていますので、本当に効果があるとすれば朗報です

ただ現時点では、安全性や効果が十分に検証されているとは言い切れません。感染症指定医療機関などで、診断が確定したかたむけに、臨床投与とデータの収集が進められている段階です。一般の病院やクリニックなどで、新型コロナウイルスの診断を受けていない人が予防的に使えるものではありません

期待が持てるニュースである一方で、現時点では「集会を避ける」「手洗いを心掛ける」など効果がある程度実証されている、これまでと同様の対策を続けていこうと思います

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市川衛

医療の「翻訳家」

(いちかわ・まもる)医療の「翻訳家」/医療ジャーナリスト/メディカルジャーナリズム勉強会代表/京都大学医学部非常勤講師。00年東京大学医学部卒業後、NHK入局。医療・福祉・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。16年スタンフォード大学客員研究員。【主な作品】(テレビ)NHKスペシャル「腰痛 治療革命」「医療ビッグデータ」ためしてガッテン「認知症!介護の新技」など。(書籍)「脳がよみがえる・脳卒中リハビリ革命(主婦と生活社)」「誤解だらけの認知症(技術評論社)」など。※記事は個人としての発信であり、いかなる組織の意見も代表するものではありません

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