市川衛

医療の「翻訳家」 報告 オーサー

非常に高い薬価が注目されていますが、対象患者は200人程度と見積もられており、年間の市場規模は70億円程度と推定されます。

一方で2018年の日本国内売上ランキングを見ると1位の薬の市場規模は1300億円以上、2位も3位も1000億円を超えています。

ですので、この薬は単価を見ると高額ですが、日本の医療財政に特別に甚大なダメージを与えるというものではないと言えるかもしれません。

もちろん貴重な保険料からプールされたお金を使うわけですから、適切な人に適切に使われるよう注意していくことは大切です。

しかし、対象者が適切に使ったにもかかわらず「財政に負担をかけてまで助かるのか」といわれたり、心理的な負い目を感じたりすることがないよう、冷静に評価することが大事だと思います。

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市川衛

医療の「翻訳家」

(いちかわ・まもる)医療の「翻訳家」/医療ジャーナリスト/メディカルジャーナリズム勉強会代表/京都大学医学部非常勤講師。00年東京大学医学部卒業後、NHK入局。医療・福祉・健康分野をメインに世界各地で取材を行う。16年スタンフォード大学客員研究員。【主な作品】(テレビ)NHKスペシャル「腰痛 治療革命」「医療ビッグデータ」ためしてガッテン「認知症!介護の新技」など。(書籍)「脳がよみがえる・脳卒中リハビリ革命(主婦と生活社)」「誤解だらけの認知症(技術評論社)」など。※記事は個人としての発信であり、いかなる組織の意見も代表するものではありません

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