前田恒彦

元特捜部主任検事 報告 オーサー

夫妻の逮捕状のほか、併せて夫妻の自宅や議員会館事務所など関係先の捜索差押え許可状も請求していることでしょうが、その中に自民党本部など1億5000万円の疑惑をめぐる関係先まで含まれているか否かが重要となります。

もし含まれていれば、特捜部は相当の覚悟をもってこの事件の捜査に着手するということになるからです。

なお、特捜部が逮捕状を請求する際は、関係者の供述調書など膨大な証拠を引用し、事案の概要をコンパクトにまとめた「強制捜査の必要性について」などと題する統括捜査報告書を捜査主任検事が作成しています。

また、供述調書などにも重要な記載部分にあらかじめ付せんを貼るなどしていますし、主任検事が地裁令状部まで足を運び、担当裁判官に口頭で事案や証拠の説明をすることもあります。

裁判官ができるだけ速やかに事件記録を検討し、令状発付の可否を判断できるようにするためです。

こちらの記事は掲載が終了しています

前田恒彦

元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。きき酒師、日本酒品質鑑定士でもある。

前田恒彦の最近の記事

前田恒彦の最近のコメント

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    前田恒彦

    |

    1995年に地裁でこの4要件が示された時代には裁判員制度はありませんでしたが、今もし安楽死が殺人罪で...続きを読む

  • チリ人容疑者の移送始まる 筑波大生不明、仏に引き渡しへ写真

    共同通信 7月23日(木) 11時42分

    前田恒彦

    |

    被疑者も被害者もフランス国民ではなく、犯罪が行われたと思われる場所がフランス国内だということだけなの...続きを読む

Yahoo!ニュース オーサーコメント