前田恒彦

元特捜部主任検事 報告 オーサー

よく目にするハトはキジバトとドバト(カワラバト)ですが、鳥獣保護法が無許可の捕獲や殺傷を禁じている鳥獣に当たります。キジバトは狩猟免許・登録を受けた者による狩猟が許されているものの、ドバトは対象外。これを改良したレース鳩の狩猟もアウトです。

対象外の鳥獣を殺傷すると1年以下の懲役又は100万円以下の罰金、飼育しているイエバトだと動物愛護管理法違反として2年以下の懲役又は200万円以下の罰金、他人のものだと最高刑が懲役3年の器物損壊罪も考えられます。また、そうした鳥獣を譲り受けたり加工すれば、6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金です。

ただし、故意が必要なので、「捕獲可能な鳥獣と見間違えた」といった弁解を覆せなければ、民事責任は別として、刑事責任を問うことは困難です。大正時代の話ですが、錯誤が問題となって有罪無罪の結論が分かれた「たぬき・むじな事件」と「むささび・もま事件」が有名です。

こちらの記事は掲載が終了しています

前田恒彦

元特捜部主任検事

1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。

前田恒彦の最近の記事

前田恒彦の最近のコメント

  • 河井夫妻秘書2人起訴 広島地検「百日裁判」申し立て、連座制適用なら案里氏失職写真

    中国新聞デジタル 3月24日(火) 14時37分

    前田恒彦

    |

    広島地検による起訴ですが、事案の重大性から、広島高検や最高検の決裁・指揮を受けています。広島高検検事...続きを読む

  • 川崎希 ネット誹謗中傷書き込みの刑事告訴取り下げ 「2人は深く反省、抑止効果あった」写真

    デイリースポーツ 3月20日(金) 12時22分

    前田恒彦

    |

    名誉毀損罪の最高刑は懲役3年、罰金だと30万円ですが、これが侮辱罪になると格段に刑罰が軽くなり、拘留...続きを読む

Yahoo!ニュース オーサーコメント