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前田恒彦
元特捜部主任検事1996年の検事任官後、約15年間の現職中、大阪・東京地検特捜部に合計約9年間在籍。ハンナン事件や福島県知事事件、朝鮮総聯ビル詐欺事件、防衛汚職事件、陸山会事件などで主要な被疑者の取調べを担当したほか、西村眞悟弁護士法違反事件、NOVA積立金横領事件、小室哲哉詐欺事件、厚労省虚偽証明書事件などで主任検事を務める。刑事司法に関する解説や主張を独自の視点で発信中。
前田恒彦の最近の記事
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前田恒彦の最近のコメント
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前田恒彦
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黒川弘務検事長が定年延長を打診された際に固辞しておけば、こんな騒動にはなりませんでした。前例のない強...続きを読む引な人事であり、検察内外で紛糾することが目に見えていたわけですから。
ましてや、是が非でも彼を次の検事総長に据えなければならない理由も必要性もありません。彼が検事総長になったとしても、カルロス・ゴーン氏の身柄引き渡しが行われることなどないわけです。赤手配されて久しいシー・シェパードの創設者ですら、米国での所在が判明しているにもかかわらず、いまだに引渡しが実現していない状況です。
最高検察庁が明らかにした『検察の理念』には、「自己の名誉や評価を目的として行動することを潔しとせず、時としてこれが傷つくことをもおそれない胆力が必要である」という一文があります。
地位や権力に連綿とする人の醜さが如実に現れた定年延長問題。今からでも遅くないので、黒川検事長が辞表を出したらどうかと思う次第です。 -
ジビエ料理店、レース鳩を「撃ってきました」→関係者激怒 県も調査中、店側は釈明写真
J-CASTニュース 2月20日(木) 21時27分
前田恒彦
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よく目にするハトはキジバトとドバト(カワラバト)ですが、鳥獣保護法が無許可の捕獲や殺傷を禁じている鳥...続きを読む獣に当たります。キジバトは狩猟免許・登録を受けた者による狩猟が許されているものの、ドバトは対象外。これを改良したレース鳩の狩猟もアウトです。
対象外の鳥獣を殺傷すると1年以下の懲役又は100万円以下の罰金、飼育しているイエバトだと動物愛護管理法違反として2年以下の懲役又は200万円以下の罰金、他人のものだと最高刑が懲役3年の器物損壊罪も考えられます。また、そうした鳥獣を譲り受けたり加工すれば、6か月以下の懲役又は50万円以下の罰金です。
ただし、故意が必要なので、「捕獲可能な鳥獣と見間違えた」といった弁解を覆せなければ、民事責任は別として、刑事責任を問うことは困難です。大正時代の話ですが、錯誤が問題となって有罪無罪の結論が分かれた「たぬき・むじな事件」と「むささび・もま事件」が有名です。









前田恒彦
元特捜部主任検事 報告 オーサー遺族が検察審査会に審査を申し立てたら、上司らを不起訴とした結論が覆る可能性は高いでしょう。証拠が乏しく嫌疑が不十分だというわけではなく、証拠はあって事実も認められるが起訴を猶予するというものだからです。
組織も個人の集合体にすぎず、日本の労働環境や企業風土、社風を個人責任の免罪符とすべきではありません。何のために「管理職」というポストが置かれているのか、という話にもなります。
こうした証拠が明白な事案では、法人だけでなく個人もキッチリと刑事責任を取らされるという事態にしないと、電通以外の企業を含め、真の再発防止に繋がらないものと思われます。