窪園博俊

時事通信社 解説委員 報告 オーサー

銀行通帳は、日本人には空気や水のように存在するのが当たり前だが、今後は通帳廃止が徐々に広がる可能性が高い。ネット銀行を使っている方々には通帳なしが普通と思われるだろうが、日本全体ではまだ少数派。これからは銀行界全体が通帳廃止に傾斜する方向とみられる。
 日本では、口座を作ると、預金通帳が発行され、お金の出し入れが即時に記帳される。これは世界的に見ると、かなりユーザーフレンドリーなサービスであり、それだけ銀行側の負担が大きいと言える。
 かつて銀行は預金の獲得競争を展開していたが、低金利が長期化する中で、預金集めの動機が薄れてきた。金利が高い時代は、預金は低コストの調達となり、集めるほど収益が増えたが、低金利が常態化してむしろ預金が負担となった。預金利息はなきに等しいが、預金保険料の負担も重いからだ。
 口座関連経費を削減したいのは銀行界に共通した課題で、通帳廃止が潮流となる可能性は高い。

こちらの記事は掲載が終了しています

窪園博俊

時事通信社 解説委員

1989年入社、外国経済部、ロンドン特派員、経済部などを経て現職。1997年から日銀記者クラブに所属して金融政策や市場動向、金融経済の動きを取材しています。金融政策、市場動向の背景などをなるべくわかりやすく解説していきます。言うまでもなく、こちらで書く内容は個人的な見解に基づくものです。よろしくお願いします。

窪園博俊の最近の記事

窪園博俊の最近のコメント

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    窪園博俊

    |

    この手の景況感を問うアンケート調査では、内閣府の「景気ウォッチャー調査」が景気循環を敏感に反映するも...続きを読む

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    窪園博俊

    |

    寿命が長くなり、資産面でも老後への備えが必要になった、というのは現時点での発想としてその通りであろう...続きを読む

Yahoo!ニュース オーサーコメント