窪園博俊

時事通信社 解説委員 報告 オーサー

2019年の公示地価で、地方圏の住宅地が27年ぶりに上昇に転じた、という。都市部の地価上昇がやっと地方に波及し、これから上昇軌道に乗る、と期待したいところが、残念ながらそうなる可能性は低いと思われる。
 都市部も地方圏も上昇が目立つのは利便性が良いところに限られる。全体的には低迷が続き、あくまでも部分的な上昇によって平均値を押し上げたと言えるだろう。イメージとしては、仮にバブル的な様相が生じているにしても、点と線に限られ、面としてとらえると冷え込みが続く、といったところ。
 日本の地価は、1980年代後半のバブルが崩壊して以降、2000年代前半に都市部が下げ止まり、その後は持ち直した。最近、バブルが懸念されるにしても、あくまでもスポット的な現象にとどまる。
 経済情勢に目を向けると、世界経済は下振れ懸念が強く、外需依存の日本も景況感が冴えない。地価動向の先行きも予断を許さない。

こちらの記事は掲載が終了しています

窪園博俊

時事通信社 解説委員

1989年入社、外国経済部、ロンドン特派員、経済部などを経て現職。1997年から日銀記者クラブに所属して金融政策や市場動向、金融経済の動きを取材しています。金融政策、市場動向の背景などをなるべくわかりやすく解説していきます。言うまでもなく、こちらで書く内容は個人的な見解に基づくものです。よろしくお願いします。

窪園博俊の最近の記事

窪園博俊の最近のコメント

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    窪園博俊

    |

    この手の景況感を問うアンケート調査では、内閣府の「景気ウォッチャー調査」が景気循環を敏感に反映するも...続きを読む

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    窪園博俊

    |

    寿命が長くなり、資産面でも老後への備えが必要になった、というのは現時点での発想としてその通りであろう...続きを読む

Yahoo!ニュース オーサーコメント