久保田博幸

金融アナリスト 報告 オーサー

2019年の中国の国内総生産が実質で前年比6.1%増となり、1990年以来、29年ぶりの低い伸び率となった。これは米中貿易摩擦による影響であることは明らか。これもあり、中国としても米中の通商交渉に向けてある程度妥協せざるを得ない面があったとみられる。中国の景気減速は、日本や欧州など世界経済にも当然影響を与えよう。しかし、これを受けての東京株式市場は特に大きく崩れることはなかった。中国GDPが予想の範囲内ということや、GDPが過去の数字ということもあろう。しかし、それ以上に現在の株式市場は景気動向などよりも米中の通商交渉、英国のEU離脱、中東情勢などのリスクのオン・オフを意識して動いていることも大きいように思われる。いずれ市場参加者の視線が景気に向けられるようなことになると、さすがに現在の株価はやや乖離しているとみられ、いずれ調整が入る可能性もありうるか。

久保田博幸

金融アナリスト

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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