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久保田博幸

金融アナリスト

久保田博幸

フリーの金融アナリスト。1996年に債券市場のホームページの草分けとなった「債券ディーリングルーム」を開設。幸田真音さんのベストセラー小説『日本国債』の登場人物のモデルともなった。日本国債や日銀の金融政策の動向分析などが専門。主な著書として「日本国債先物入門」パンローリング 、「債券の基本とカラクリがよーくわかる本」秀和システム、「債券と国債のしくみがわかる本」技術評論社など多数。

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    • 久保田博幸

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       日銀の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の一番の目的は日銀の金融政策の目標を量から金利に変えることにあった。これにより、量つまりマネタリーベース目標による制約を受けることがなくなり、国債の買い入れについて柔軟な対応が可能となった。さらに日銀が長期金利をも政策目標に置くとの思惑だけで長期金利を上昇させることとなり、それ以上に超長期と呼ばれる20年を超える国債の利回りが大きく上昇することとなった。これで金融機関の資産運用で国債が活用できるようになる。長短金利差を大きくすることで利ざやを稼ぐことができるため、金融機関にとってもこれは良い環境となる。

       今回の「長短金利操作付き量的・質的金融緩和」の目的は、このような金融機関や国債市場への配慮、さらには量に縛られた政策から脱することで、大胆な金融緩和政策をもう少し長く続けさせようとしたものである。

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      為替介入はドル円で言えば相手国となる米国も納得できるほどの理由でなければ難しいとみています。たしかに今回のドル円などの動きは過去にあまりないくらいに急激でした。しかし、その要因が国外にあっただけに介入そのものの効果も意識され、単独介入はむずかしいと思われます。協調介入も米国の了解を取り付けるのは容易ではないと思われます。ここは「注視」ということにならざるを得ないのではないでしょうか。

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      電力料金の引き下げもあり、本来の目標期間であったはずの今年4月の消費者物価指数は前年比でゼロかマイナスになるとの予想となっている。目標期間については大人の事情もあってか拡大解釈し、現実にどの時点にしているのかも曖昧な状態となっている。ただし、2%の物価目標は遠ざかりつつあることは誰もが認めるところで、日銀の政策委員も3人ながらそれを認めざるを得なくなった。日銀の原油価格の反発を前提にした物価目標達成予想もかなり無理がある。今年4月に目標達成から大きく乖離することがあれば、その理由の説明も必要であろうし、ましてや二度の異次元緩和で物価が上がらなかったのだから、同じような手段での追加緩和は無理があり、国債市場の機能をさらに低下させ、財政ファイナンスのリスクを強めるだけとなる。無理な目標設定はやめて、現在の欧米の中央銀行同様に、より柔軟な政策に改めたほうが良いかと思われる。

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      今回のギリシャとECの交渉はかなり困難を極めることが予想されます。先月誕生したギリシャの新政権にとって、国民の期待を裏切るわけにはいかず、その代わり国民もユーロ離脱との選択肢は当然とりづらい。ギリシャ新政権にとり、安易な妥協は許されず、なるべく有利な格好で支援策を取りまとめたいことも確かで有り、そのあたり近頃人気のバルファキス財務相の腕の見せ所となるのでしょうね。ユーロ圏各国も当然、緊縮策そのものについては譲れないところでもあり、ユーロへの参加は加盟各国の財政の健全化が大前提となっています。双方がある程度譲り合い、時間をかけての落としどころを探ることになるのではないでしょうか。今回の物別れは、市場に対してもそれほど影響は与えていません。市場参加者もそのあたりを理解していると思われます。

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      FRBよりも先に正常化、つまり利上げを決定するのではないかと言われていたイングランド銀行は原油価格の下落による物価下落で、舵取りを利上げから中立に軌道修正を図ったかにみえる。しかし、あくまでインフレ目標から乖離しつつあるために慎重になったに過ぎず、大きなスタンス変更とは思えない。それでも利上げ時期は予想よりもかなり先送りされたことは確かである。

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      ここにきての原油先物は50ドルを挟んだ動きが続いている。チャートと呼ばれるグラフからは、WTI先物は40ドル台で目先底打ちし、きっかけ次第で戻りを試す動きが予想される。サウジの国王が死去され、今後のサウジアラビアの石油戦略の動向も確認したいところでもあり、目先の在庫などよりこのサウジの石油戦略の方を注視すべきかと。