今野晴貴

NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。 報告 オーサー

願望の問題以前に、収入が低いために結婚ができないことはデータが明瞭に示している。例えば、連合総研の2016年のデータでは、非正規雇用労働者の男性の90%が未婚であり、年収100~200万円未満では93%、200~300万円未満では89%、300~400万円未満でも73%が未婚である。
そもそも、非正規雇用や低収入の者は結婚相談所の登録が断られ、合コンにも誘われない。この記事の男性は収入を増やす予定だと言うが、非正規雇用とブラック企業が蔓延する中で、「予定通り」に増えるかどうかはまったくわからない。
そうした中で、結婚「できない」のではなく「しないのだ」と、あえて考えようとする場合も多いのではないだろうか。「意識調査」では類似のことがよく起こる。例えば、「自分は貧しくない」と思いたいため、収入が低くても自らは「中間層」だと答える人が圧倒的に多くなる。
これと類似の効果はないだろうか?

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  • 竹内豊

    |行政書士

    >「仕事から疲れて帰ってきて、家に人がいるんですよね。それも毎日。絶対に嫌です」

    結婚をすると、夫...続きを読む

今野晴貴

NPO法人POSSE代表。雇用・労働政策研究者。

労働・福祉運動家/社会学者。NPO法人POSSE代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。年間2500件以上の若年労働相談に関わる。2013年に「ブラック企業」で流行語大賞トップ10、著書『ブラック企業』(文春新書)が大佛次郎論壇賞を受賞。その他の著書に『求人詐欺』(幻冬舎)、『ブラックバイト』(岩波新書)、『ブラック企業ビジネス』(朝日新書)、『生活保護』(ちくま新書)など多数。1983年生まれ。仙台市出身。

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