木村正人

在英国際ジャーナリスト 報告 オーサー

英国で2人目の女性首相が誕生した。メイである。女王の指名で早くも組閣が始まった。外相に離脱派の先頭に立ったジョンソン前ロンドン市長。新設される「EU離脱省」にはコアの欧州懐疑派デイビス。国際貿易相には離脱に向け旗を振りまくったフォックス。英国はEU離脱に向け、完全にスタンバイした。メイは緊縮財政を断行したオズボーン財務相の首を切った。欧州統合とも緊縮策とも決別するというスタンスである。グローバリゼーションと緊縮策はどう考えても最悪の組み合わせで、英国は独自にその調整を図ることになる。英国人には他人に気を使うという意識はなく、自己中心的に行動している。自らの都合が第一なのだ。欧州連合(EU)は一部の国々を除いて、英国のわがままにはもう付き合いきれないと考えているのだろう。英国にはさっさと出て行ってほしいというのがブリュッセルの本音である。しかし離婚協議に何年かかるのかは誰にも予想できない。

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木村正人

在英国際ジャーナリスト

在ロンドン国際ジャーナリスト(元産経新聞ロンドン支局長)。憲法改正(元慶応大学法科大学院非常勤講師)や国際政治、安全保障、欧州経済に詳しい。産経新聞大阪社会部・神戸支局で16年間、事件記者をした後、政治部・外信部のデスクも経験。2002~03年、米コロンビア大学東アジア研究所客員研究員。著書に『EU崩壊』『見えない世界戦争「サイバー戦」最新報告』(いずれも新潮新書)。masakimu50@gmail.com

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