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木俣冬

フリーライター

木俣冬

著書『みんなの朝ドラ』(講談社新書)/『ケイゾク、SPEC、カイドク』(ヴィレッジブックス)/『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』(キネマ旬報社)、ノベライズ「連続テレビ小説 なつぞら」(脚本:大森寿美男 NHK出版)/「小説嵐電」(脚本:鈴木卓爾、浅利宏 宮帯出版社)/ほか『堤っ』/『庵野秀明のフタリシバイ』『蜷川幸雄 身体的物語論』等。角川書店で書籍編集、TBSドラマのウェブディレクターなどの経験を生かしドラマ、映画、演劇など文化、芸術、娯楽に関する原稿執筆、ノベライズなどを手がける。エキレビ!で「連続朝ドラレビュー」連載

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      演劇には、劇場自体が主催する公演と、劇場をほかの団体に貸して行う公演の2通りがあります。今回感染者を出したのは後者、貸した公演です。まず、劇場の名前が出て、外観写真も使用されてしまいますが、今回は、日々の報道を見るに、劇場よりも借りた主催者の責任が問われる部分が大きいようです。15日に”劇場が加盟する小劇場協議会は感染症対策のガイドラインを徹底・順守していない”という報道が出て気になっていたところ、今日は一転、”劇場側は要請したが主催が無視”という報道が出ました。報道する方々にお願いしたいのは、事実をつぶさに明確にして伝えていただき、演劇や劇場をひとくくりにして誤解を招かないように気遣ってほしいということです。

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      松嶋菜々子さんが、お金持ちと結婚しようと涙ぐましい努力をするヒロインを、見た目も信念も一点の曇りのない美しさで演じきった痛快なドラマが「やまとなでしこ」です。ヒロインの資本主義的生き方と、堤真一さんが演じる時代遅れな誠実だけがとりえの男。ふたりのディスタンスがどう埋まっていくか毎回ハラハラしながら見たものです。MISIAさんの主題歌も気持ちが高まりました。脚本は「ドクターX」「ハケンの品格」などのヒットメーカー・中園ミホさんですし、松嶋菜々子さんが結婚、子育てを経て「家政婦のミタ」(11年)で俳優業に復帰しはじめた頃からとりわけ再放送が望まれていた作品ですが、なかなか叶わず、今回、編集が施されたものとはいえようやく見ることができるのは嬉しい。95年の「愛していると言ってくれ」(TBS)の再放送に続き、こちらも盛り上がりそうな気がします。これからは恋愛ドラマの復活の予感です。

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      朝ドラはオリジナルよりもモデルのいるドラマの人気が高く、それも誰もがよく知る偉業を成し遂げた人物のドラマが好評です。「エール」も人気作曲家・古関裕而をモデルにしてその楽曲が劇中で使用されているため注目度が高い。身内の方からレコード会社、さらに、この記事の書き手であり「古関裕而の昭和史」を書かれた辻田真佐憲さん(しんにょうの点はふたつ)など研究者の方がモデルの人物の裏話をSNSに次々と発信して、ドラマとモデルの違いを楽しめると同時に、モデルとドラマの相違に戸惑いを覚えることも…。歴史ドキュメントではないので創作があってもいいのです。偉人の偉人たる部分よりも弱さやダメさなどに焦点を当てるのもいい。その創作部分の視点や表現が現代的でそれを楽しむ人や困惑する人と様々で、それによって一層話題にもなります。ただ、両者の分断や対立を煽り過ぎることはいまの時代にそぐわない気がしてそれだけが心配です。

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      「コンフィデンスマンJP プリンセス編」は5月1日公開予定でしたがコロナ禍によって公開が延期されていました。 信用詐欺師のダー子(長澤まさみ)、リチャード(小日向文世)、ボクちゃん(東出昌大)がユニークな作戦を駆使して、鼻持ちならない金持ちたちから大金を巻き上げる痛快な物語は、難しいことを考えずに楽しめるので、コロナ禍の閉塞感を解消するにはうってつけと思います。東出さんは今年前半、スキャンダルで世間を騒がせましたが、彼が演じるボクちゃんは当たり役。ダー子とリチャードよりも詐欺師として達観しておらず、時々悩んで仕事をやめようと思うこともある、「ボクちゃん」という名がぴったりの青二才的キャラを東出さんは見事に演じています。ボクちゃんを翻弄する長澤さんのはっちゃけたパワー、小日向さんのいぶし銀の魅力、3人の組み合わせは最高。劇場版のみならずドラマシリーズの続編も制作してほしいコンテンツです

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      清原果耶さんは「あさが来た」では別の役でオーディションを受け、その役には年齢的に合わなかったものの、逸材だったので、女中のふゆ役を演じることになったそうです。そこでみごとに注目され、他の作品でも実力をつけ、数年後に朝ドラヒロインになり、待ってました!感があります。ヒロインがオーディションでない場合、相手役やお友達役、きょうだい役などはオーディションするようにしているそうです。ヒロインが新人ではない分、ほかの俳優にフレッシュな人を揃え、結果的に清原さんのように”朝ドラ育ち”といえる俳優を生みだす土壌を残しているといえるでしょう。土屋太鳳さんや高畑充希さんなど、妹役をやっていた俳優がのちに朝ドラでヒロインになることもあり、若者が時間をかけて力をつけて朝ドラヒロインとしてしっかり仕事をするようになる過程も含め、朝ドラファンの喜びにつながるというスタイルも悪くないと思います。

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      放送中断を発表されたもののドラマ自体は盛り上がり、新章・越前編へ。視聴率も上がっています。今井翼、金子ノブアキ、榎木孝明と新たな出演者も発表され関心を集めていますし、桶狭間の戦いも迫ってきて放送中断前にそこまで見ることはできるかとおのずと期待も高まるところ。大河は1月〜12月放送がデフォルトという印象が強いですが、これまでも半年間のものもあり、「炎立つ」は93年7月から94年3月まで年をまたいでの放送(全35話)でしたから、「麒麟がくる」が来年まで延長してもなんらおかしくありません。撮影再開しても以前と同じような撮影は難しく、様々な規制のうえで慎重に行われることになるでしょうから時間もかかるでしょう。キャストのスケジュール調整も大変かと思いますが、なんとか調整のうえベストな形で放送されることを期待したいです。

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      たくさんの人が視るため何かと賛否両論になる大河ドラマのなかで「麒麟がくる」は近年稀にバランスのとれた、老若男女がみんなで楽しめる大河になっているのでここで中断、しかも短縮になるとしたら惜しい。コロナで中断は仕方ないとはいえ、時期を延長しても当初の予定どおりにつくりあげてほしいと願います。優秀なスタッフぞろいですからきっといい落としどころを見つけてくれるのではないでしょうか。こういうニュースによって世間がより番組に注目してくれたらピンチがチャンスにもなる。先週も視聴率が上がっています。本木雅弘の斎藤道三のクライマックスで盛り上がっているからでもあります。池端俊策の脚本は練られて見応えがあります。明智光秀、織田信長、豊臣秀吉、徳川家康がこれまでにないキャラ付けがされ、川口春奈の帰蝶は代役の期待にしっかり応えとても魅力的でドラマを牽引しています。名作になるポテンシャルは十分なのです。

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      世の中が問題山積みなのに、物事を突き詰めるテーマを背負ったドラマが減っている今、視聴者の心は知らず知らず乾いていたのでしょう。生命に真摯に向き合う「JIN−仁−」は当時やや低迷していたTBS日曜劇場を復活させた立役者。その後「半沢直樹」からはじまる池井戸ものも「JIN」で描いた信念をもって物事に立ち向かう人間の熱さ、真摯さを描いたスタイルをアップデートしたもので、以後日曜劇場は迷える人々の道標になりました。「野ブタ。」は学校という社会の理不尽さに対抗する少年少女のいたましいまでの純粋さが描かれています。「すいか」(03 年)から続く河野裕英プロデューサーと脚本家・木皿泉のタッグによるドラマはその後も「セクシーボイスアンドロボ」「Q10」(10年)と00年代、日テレのドラマに新しい表現を作りあげました。どちらも逃げないで勝負したドラマ。これを機に今一度ドラマ企画を考え直してほしいと思います

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      志賀廣太郎さんは数多くの映画やテレビドラマで”声の素敵ないい感じのおじさん”として親しまれた俳優です。声は非凡なほど素敵なのに佇まいは日常にいそうな絶妙な平凡ぽさ、その絶妙な塩梅をキープし続ける、まさに名優でした。平田オリザさんの主宰する青年団に所属して「静かな演劇」という、発声や動作を大きくする従来の舞台演技とは違う表現を追求していく作品に出演されていました。青年団から派生していった若手の舞台にも出ていました。とりわけ、当時気鋭として注目の的だった岩井秀人作、演出のハイバイ「お願い、放課後」(2007年)で演じた、見た目はおじさんな大学生(1年で3歳トシをとってしまう設定)が忘れられません。見た目おじさんが、恋して、演劇サークルでハムレットを演じるときの蒼い感情。おそらくずっと自分を冷静の見続けたであろう俳優・志賀廣太郎の才能が全開した傑作でした。まだまだ演じてほしかった。残念です。

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      このところ「3年A組ー今から皆さんは、人質ですー」や「教場」など学校ものが好評です。学校ものは教師役のカリスマ性と生徒役のフレッシュさが揃えば跳ねる可能性が大きいです。「3年B組金八先生」というレジェンドがあるTBS もここはひとつ学校ものでヒットを取りたいところでしょう。若年層にアピールするドラマが模索されるなかで、いい題材なのではないでしょうか。先生役の阿部寛さんは昨年、これまた続編だった「まだ結婚できない男」も人気で、安定感がありました。年を経るごとにますます深みも加わって、最近は舞台「ヘンリー8世」で王様役を堂々と演じていました。生徒たちを引っ張っていく役にもますます説得力が出ると思います。生徒役に光る若手俳優たちが揃うことを期待します。
      ちなみに「ヘンリー8世」はコロナウイルス感染予防の自粛で埼玉公演が途中で中止、北九州公演は全日程中止になりましたが、大阪公演は行われるようです。

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