Y!オーサー

木俣冬

フリーライター

木俣冬

著書『みんなの朝ドラ』(講談社新書)/『ケイゾク、SPEC、カイドク』(ヴィレッジブックス)/『挑戦者たち トップアクターズ・ルポルタージュ』(キネマ旬報社)、ノベライズ「連続テレビ小説 なつぞら」(脚本:大森寿美男 NHK出版)/「小説嵐電」(脚本:鈴木卓爾、浅利宏 宮帯出版社)/ほか、『おら、あまちゃんが大好きだ!』/『堤っ』/『庵野秀明のフタリシバイ』『蜷川幸雄 身体的物語論』等。角川書店で書籍編集、TBSドラマのウェブディレクターなどの経験を生かしドラマ、映画、演劇など文化、芸術、娯楽に関する原稿執筆、ノベライズなどを手がける。エキレビ!で「連続朝ドラレビュー」連載

  • 参考になった8679

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      第一話の視聴率が高いと一斉に持ち上げ、下がってくるとまたこういう記事があがる。「いだてん」のときもそうだけれど評価が下がっているという記事がたくさん出るとそういうものだと素直に思う人がいて、それはいったい誰にとって得なのだろうか。確かに、四十代でとても知性的な長谷川博己さんが二十代を演じていることには違和感がないとは言い切れないが。十年前、シェイクスピアの壮大な歴史劇「ヘンリー六世」でフランスの王子シャルルとイングランドのエドワード(二役)をやってた頃だったら大人と若者の間というふうでちょうど良かったかもしれないとも思ってもせんないこと。こういう芝居の経験もしている長谷川さんですし、オープニングの陰影深い、繊細な感じはとても惹きつけられます。光秀に最終的に劇的な場面が待っているのは疑いないことなので、回を増すごとに盛り上がっていくと期待しています

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      小出恵介さんはかつて、真面目で地頭のいい役に説得力のある俳優として重宝されていました。舞台では、蜷川幸雄さん、岩松了さん、ケラリーノ・サンドロヴィッチさん、野田秀樹さんなど、舞台を目指す俳優であれば出演したいと思う方々の舞台に重要な役で出演されています。そのときも軽やかに物怖じしないでやっている印象で、器用な方なのだろうと感じていました。久しぶりの舞台も、きっとのびのび演じられるのではないでしょうか。ちょうど活動自粛をされた頃、俳優としてもっと別の面を模索されているようにも感じていたので、休止期間を経て、これまでの体験も芝居に滲ませることができたら良いですよね。海外公演は実際に日本人が見ることも少なく、正確な情報が日本に広く伝わりにくい面があり、海外でやったという箔をつける意味も大きいので、復帰作品が海外公演というのも良い選択とも思います。

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      広瀬すずさんとヴィトンといえば、18年の紅白歌合戦でヴィトンのワンピース(大小様々のドット柄のポップなミニワンピース)を着て司会をされていて、それがとてもお似合いで、ネットでもどこのブランド?と話題になりました。余談ですが、大晦日、新宿三丁目のヴィトンのショーウインドウに同じワンピースが飾ってありましたので、それを見て紅白を見た人は、サプライズだったと思います。広瀬さんのきりっとした表情、立ち姿のかっこよさは世界にも通じると思いますし(エキゾチックと受けそう)、日本では広瀬さん世代の女性もハイブランド・ヴィトンに親しみを持つことでしょう。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      明智光秀は信長、秀吉、家康ほど派手ではなく、本能寺の変で大活躍したこと以外、あまり詳しく知られていないことが
      逆に興味をそそります。一話は、光秀の若い頃から始まり、故郷のために戦おうとする正義にあふれた好青年の姿が長谷川博己さんの知性的で上品かつどこか微笑ましいところもある雰囲気で好感を持ってみることができました。
      ストーリー運びがシンプルで、見せ場もたくさんでめりはりがあり、斎藤道三、松永久秀はじめ主要キャラも次々出てきて誰もが楽しめる構成。二話では織田信長も出てきてますます盛り上がりそうです。画面もスケール感、色合いの美しさなど工夫が見られました。

      結果高視聴率で、喜ばしいですが、視聴率でははかれないという見方も浸透してきているところなので、視聴率ではなく内容をしっかり伝える記事が今後たくさん出てくることを期待します。

      ともあれ高視聴率、幸先良いスタート、よかった!

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      スタッフや出演者は一流の方が参加している公演。その信用を裏切る形の海外公演中止は残念です。とりわけ海外公演は観客にとって大きな楽しみ。いわゆる推しの俳優の海外での勇姿を見たいし、ついでに観光も楽しみたい。国内旅行よりも時間もお金もかかる大きなハレの機会ですから中止は物理的にも精神的にもダメージが大きい。公演中止には事情があるでしょうし、巻き込まれた関係者もお気の毒と思いますが、まず観客に誠意を見せてほしい。たいていチケットには興行の中止や延期の際、旅費等の補償はしないとあらかじめ断り書きがしてあるので、どうしようもないとはいえ、この公演に限らず、主催者の皆さんには観客ファウストを心がけていただきたいと願います

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      朝ドラ「エール」の演出家・吉田照幸さんはかつて、志村さんのコント番組「となりのシムラ」(14年〜16年 不定期)を演出していたので、信頼関係が結ばれていることでしょう。放送当時、NHKで志村けんが初のコント番組をやると話題にもなりました。お笑いをやってる方は人間観察力が鋭いうえ、それを的確に描写する演技力に長けていて、志村さんもその最高峰のおひとりと言っていいと思います。一般的には白塗りのバカ殿の印象が強いですが「となりのシムラ」ではシニア世代のペーソスに溢れていました。演出家の吉田さんは朝ドラ「あまちゃん」のヒットの立役者のひとりで、歌やコントを交えたエピソードで力を発揮しました。実話をもとにした「洞窟おじさん」というドラマでも注目されました。出演が本当だとすれば笑いに託して人間の滋味を描いてきた志村けんさんを魅力的に撮れるに違いないと期待が膨らみます

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      NHKならではの取材力と技術力で、明治から昭和にかけての近代を舞台に、スポーツと政治と芸能を絡めて、そこに真剣に関わる人達を生き生きと面白おかしく描いた「いだてん」。史実と創作がみごとに混ざった豊かな物語は豊かな水をたたえた「大河」という名前にふさわしかった。視聴率は低かったとはいえ、その数字には重みがあります。公共放送は「みんなの」ものだからこそ、いつもの大河ドラマとは違うものを見たいと願う少数派の気持ちにも応えてくれたともいえるでしょう。だから、これがつまらなかったと思う人がいるのもやむなしです。ほんとうはお祭りのように最終回、日本中の多くが「いだてん」を同時に見て盛り上がれたら最高だったでしょうが、多数派になることを選択しないで、例えば、オリンピックが見たい人もいれば、落語が見たい人もいる、そんな個々の大事なものを最後まで尊重した、真の意味で平和を考えた視点のあるドラマでした

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      伝説のヒットドラマ「半沢直樹」が放送されたのは2013年。7年めの復活にあたり若手の吉沢亮を主演にエピソード0を放送することに、かつての熱狂を知らない若い視聴者層をも取り込む意欲を感じます。21年の大河ドラマ主演を控える吉沢亮が主演で、その脇を固める俳優たちは、ミュージカル界から井上芳雄、歌舞伎界から尾上松也と油の乗った実力派がキャスティングされました。もともと『半沢直樹」は主役の堺雅人のみならず、彼を取り巻く俳優たちの魅力も大きく、いわゆる「演技合戦」ドラマの走りとも言えます。その後、日曜劇場は歌舞伎界、ミュージカル界、落語界などから演技巧者をキャスティングして話題にしてきました。今回もその特性はしっかり抑えていて、他に緒形直人や吉沢悠(亮と名前が似ている…)などの実力派を揃えてきています。その中で北村匠海が次世代の有望株のひとりとして、吉沢亮とどう拮抗していくかが楽しみです。

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      45回は徳井さん演じる大松監督の出番がとても多い回でしたが、不思議なほど事件のことは思い浮かばずドラマに集中できました。徳井さんの芝居も一木正恵さんの演出にも確かなものがあったからでしょう。監督の熱情と冷静さの両面出しつつ最終的に人情が打ち勝ち、だだ漏れになったところはこの人にならついていきたいと思わせるものがありました。徳井さんは過去、「派遣のオスカル」(09年 NHK)や「私、結婚できないんじゃなくて、しないんです」(16年 TBS系)などでも王子様感を醸しつつ引く時は引いてヒロインを立てる巧さがあり、今回も、自分の見せ場もしっかりやりつつ、安藤サクラさん演じる河西選手たちをみごとに引き立てていました。やわらかい関西弁も、ハードな特訓場面の空気を緩和させていたように感じます。これだけいい芝居のできる方なので、現場や作品に迷惑をかけない慎重さもほしかったとつくづく思います

    • 木俣冬

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      以前、NHKのプロデューサーに取材したとき、かつては新人ヒロインの成長を応援しながらドラマを楽しむ視聴者が多かったが、最近は、ヒロインの芝居に一定の演技力を求める視聴者も増えたため、ある程度の実績と認知度のある俳優を起用するようになってきたと聞きました。SNSでより多くの視聴者の声が可視化された結果かと思います。それと、若い俳優が昔ほど演技教育がされていないため、長丁場の撮影に耐え、会話劇にうまく対応できる新人が不足していることもあるでしょう。ヒロインがオーディションでない場合、相手役やお友達役、きょうだい役などはオーディションしているそうで、そこから気になる俳優が登場することもありますが、やはりフレッシュな新人ヒロインを発掘し、育てる伝統も残してほしいところです。

残り1

もっと見る