Y!オーサー

菊田康彦

フリーランスライター

菊田康彦

静岡県出身。小学4年生の時にTVで観たヤクルト対巨人戦がきっかけで、ほとんど興味のなかった野球にハマり、翌年秋にワールドシリーズをTV観戦したのを機にメジャーリーグの虜に。大学卒業後、地方公務員、英会話講師などを経てフリーライターに転身した。07年からスポーツナビに不定期でMLBなどのコラムを寄稿。04~08年は『スカパーMLBライブ』、16~17年は『スポナビライブMLB』に出演した。著書に『燕軍戦記 スワローズ、14年ぶり優勝への軌跡』(カンゼン)。編集協力に『石川雅規のピッチングバイブル』(ベースボール・マガジン社)、『東京ヤクルトスワローズ語録集 燕之書』(セブン&アイ出版)。

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    • 菊田康彦

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      日本人選手のメジャーリーグ移籍が活性化したのは、ご存知のとおり1995年に野茂英雄投手がドジャースに入団してからですが、実はレッズも1998年には学法石川高の左腕、岩崎淳一投手とマイナー契約を結んでいます。

      ただし、この岩崎投手はマイナーのルーキーリーグで1シーズン、9試合に救援登板しただけで退団。今年8月には、メジャー3球団で通算388試合登板の実績を持つ田澤純一投手がマイナー契約で加入しましたが、メジャー昇格はありませんでした。

      古くは1978年の日米野球でピート・ローズ、ジョニー・ベンチといったスーパースターを擁して14勝2敗1分と圧倒的な強さを見せつけ、日本でも人気を集めたレッズも、記事にもあるとおり「唯一日本人選手がメジャー出場したことのない未開の地」でした。秋山選手がメジャーの舞台に立てば、そのレッズにもついに日本人メジャーリーガー誕生ということになります。

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      「エラーの数はそこそこあるんですけど、記録に表れない好判断とかその前の準備とか、目に見えないところですごくいいプレーがあるっていうのは、僕の中で評価できます。アイツがショートを守ってるのは心強いっていうか、ピッチャーや他の野手にもいい影響を与えてると思いますね」
       ヤクルトがセ・リーグ優勝した2015年、当時の三木肇作戦兼内野守備走塁コーチ(現楽天監督)が、FAで移籍してきたばかりの大引選手をそう評していたのを覚えています。

      ヤクルトはその前年途中で川島慶三選手をソフトバンクにトレードしてから、ショートを固定できないままだったので、大引選手の加入は本当に大きかったと思います。

      通算打率は.251ですが、配球を読み、投手とも駆け引きをしながら、状況によっては狙い球をとことん絞って思い切ったスイングをするタイプだったので、印象に残る一打の多いバッターでもありました。本当にお疲れ様でした。

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      本日、山田選手の契約更改が行われ、あくまでも推定年俸ではありますが、ついにヤクルトにも5億円プレーヤーが誕生しました。

      僕が山田選手を取材するようになったのは2010年の入団発表からですが、あどけない表情で「将来は日の丸を背負える選手になりたいと思います」と話していた少年が、侍ジャパンの一員として何度も日の丸を背負うようになり、5億円プレーヤーにまでなったというのは、本当に感慨深いものがあります。

      山田選手は「FA権を取得するまでは単年契約で行くというのは自分の中で決めていたこと」と、これまでどおりの単年契約でサインしましたが、順調にいけば来シーズン中にはFA権を取得します。さらに今日の会見では「そこについては想像にお任せします」と多くを語らなかったメジャーリーグへの挑戦など、再来年以降の去就が気になるところではありますが、まずは東京五輪も含め、来年の活躍を楽しみにしたいと思います。

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      今年のシーズン終盤、バレンティン選手と話していた時のこと。来季の契約で何を一番に考えるのかと聞くと、それまでかけていたサングラスを外し、真っすぐにこちらを見据えて言いました。「WINNING」と。
      いつもは冗談めかして話すことも多いのですが、この時はいつになく真剣な表情で「日本で9年プレーして、まだ優勝したことがないんだ。ヤクルトは2015年に優勝しているけど、オレはほとんど試合に出ていないからあれはカウントできない。もう35歳だし、このまま一度も優勝できずに引退なんてご免だよ」と熱っぽく語っていたのを思い出します。
      パ・リーグでは2年連続2位とはいえ、日本シリーズ3連覇中のソフトバンクでプレーすることは、今年生まれた長男の存在とともに、バレンティン選手にとっては大きなモチベーションになるはずです。

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      現在、WBSCプレミア12が行われていますが、思えば前回2015年大会の日本代表捕手陣は嶋選手のほか、西武の炭谷銀仁朗選手(現巨人)、そしてヤクルトの中村選手という構成でした。
      そのうちの2人が来季から共にヤクルトでプレーするというのは、感慨深いものがあります。

      中村選手は先月、「人生で初の手術」という右肘のクリーニング手術を受けていますが、年明けは恒例の自主トレに参加できる見通しで、3年契約2年目となる来シーズンも、基本的には正捕手として起用されるものと思われます。
      その他、ヤクルトの捕手陣は今年は一軍で捕手として29試合出場の松本直樹選手が26歳、15試合出場の西田選手は27歳で、ファームの正捕手・古賀選手は21歳。29歳の中村選手よりも年上の捕手は、もうすぐ36歳の井野選手しかいません。中村選手を中心にベテラン、若手とバランスを考えても、いい補強といえるのではないでしょうか。

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      各球団の外国人選手と密にコミュニケーションを取っている竹下記者ならではの、素晴らしいコラムですね。
      僕もマシソン投手とは何度か話をさせてもらいましたが、いつ会っても変わらぬ穏やかな態度で、ユーモアを交えながらも真摯に接してくれるーーそんな選手でした。
      今シーズン、球場で顔を合わせた時に、本当に苦しかったという昨年のリハビリ生活の話の後で「もう以前のような力はないからね」と寂しそうに笑っていた表情が、今も印象に残っています。
      カナダは現在開催中のWBSCプレミア12ではオープニングラウンドで敗退してしまったので、東京五輪への出場権獲得は来年3月のアメリカ大陸予選に持ち越しとなってしまいましたが、マシソン投手の最後の晴れ姿を五輪の舞台で見たいと思っているファンは、多いのではないでしょうか。

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      「とにかく勝つことが一番。金の問題じゃない」
       今シーズンの終盤、バレンティン選手に来年以降のことを尋ねると、キッパリとそう答えました。ヤクルトに対して愛着があることは認めながらも、自身の年齢を考えると「大事なのは年俸や環境よりも、優勝できるかどうかなんだ」と力説していました。
       以前は「守備に就かないとリズムが掴めない」と話していたこともありますが、近年は交流戦でも指名打者としての出場を歓迎していて「リーグ戦でもこのまま(指名打者)がいい」と言っていたこともあります。そう考えると、ソフトバンクへの移籍は条件面を含めても、本人にとっては 理想的な選択といえるかもしれません。
       シーズン最終戦で「来年もヤクルトでプレーすることを願っている」と話しかけると「オレもそう思っている」と笑顔を見せていましたが、来日10年目にしてユニフォームを替える可能性は、大いにありそうです。

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      ヤクルトがドラフト1巡目の最初の抽選で引き当てたのは、2007年の高校生ドラフトで既に退任が決まっていた古田敦也監督(当時)が佐藤由規(プロでの登録名は由規)投手を楽天、横浜(現DeNA)、中日、巨人と競合の末に引き当てて以来のことです。
      ただし、現在は楽天でプレーするその由規投手も、故障に泣かされて今季まで通算32勝。由規投手の前後に高校生ドラフト1位、あるいはドラフト1位で指名されて「ドラ1四兄弟」といわれた村中恭兵投手が通算46勝(今季戦力外)増渕竜義投手が同15勝(2015年引退)、赤川克紀投手は同14勝(2015年引退)と、ヤクルトの高卒ドラ1投手はなかなか大成できていません。
      右と左の違いはありますが、遡って1991年のドラフト1位で入団して日米通算182勝を挙げた石井一久投手(現楽天GM)のような息の長い活躍を、奥川投手には期待したいと思います。

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      直接取材をしたことはありませんでしたが、以前お手伝いをしていた雑誌で「20勝したら給料が上がる。そういう契約だったから、ワシは。トータルでは2点3いくつ(防御率2.34)だけど、それは防御率をまったく度外視して取りかかっている時代だったから。試合展開によっては、随分遊んだ面があるよね」という話をされていたのが印象的でした。
      「だから防御率だけを念頭に置くなっていうこと。勝てばいいんだ」とも語っておられたように、あくなき勝利へのこだわりが「400勝」というとてつもない記録を生み出した要因の一つだったのだろうと思います。
      通算400勝はもちろんのこと、うち救援勝利132という記録も今後破られることはないのではないでしょうか。
      ご冥福をお祈りいたします。

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    • 菊田康彦

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      しばしば打率の低さや三振の多さを指摘される村上選手ですが、ヤクルトの石井琢朗打撃コーチが「今年は三振と打率はいいから、ホームランと打点に専念してかまわないと言っている」というように、バッティングに関してはスケールの大きな育てられ方をしてきました。

      もっとも仮にチームが優勝争い、CS出場権争いをしていたらそれも難しかったかもしれませんし、最下位に低迷している今シーズンのヤクルトではありますが、ある意味村上選手のための1年だったのかもしれません。

      それにしても、これだけの成績を残しているのは本当にすごいことですし、日々早出練習から試合後のバットスイングまでこなしながら故障もなく全試合出場を続けているのも、高卒2年目の19歳ということを考えると驚くばかりです。

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