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河合薫

健康社会学者

河合薫

健康社会学者(Ph.D.)東京大学大学院医学系研究科修了。「人の働き方は環境がつくる」をテーマに学術研究、執筆メディア活動。ベストセラー「他人をバカにしたがる男たち」https://www.amazon.co.jp/dp/4532263484 働く人々のインタビューをフィールドワークとして、その数は600人超。最新刊は「他人の足を引っぱる男たち」(日経プレミア)

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    • 河合薫

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      自殺者減少をリモートワークや家族と過ごす要因で説明するのは論理的とは言い難い。鬱の人が回復期に自殺リスクが高まることはこれまでも認められている。少し元気を取り戻すも予期した現実とのギャップが引き金になる。また、コロナ禍で厳しい状況に追い込まれた人たちをメディアなどが頻繁に取り上げていることで、「自分だけじゃない」という小さな安心が歯止めてなっている可能性は高い。むしろ経済が回り始め、みなが厳しい状況にリアルに直面し、弱者が暗黙裡に切り捨てられていくことで、悲しい選択をする人が増えてしまうかもしれない。人間にとって一番つらいのは“自分”に気づいてもらえないことだ。本来であれば、今からリスクの高い人たちへのアプローチが必要不可欠なのだが、接触が制限されているため相談員などがアプローチできないことが懸念される。

    • 河合薫

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      格差問題は、健康社会学的に捉えればリソースの問題である。リソースは、世の中にあまねく存在するストレッサー(ストレスの原因)の回避、処理に役立つもののこと。お金や体力、知力や知識、学歴、住環境、社会的地位、サポートネットワークなどはすべてリソースである。
      リソースが欠損している状態で生活をしている人たちにとって、検討検討また問題がおき、さらに検討を待っている余裕もなければ、生きる力が途絶えそうになりながらも必死で生きている人たちは、「相談窓口あるから相談においで〜」と言われても行く力もない。「欲しいっていったらあげるからおいで〜」と言われても、手続きをする力もない。
      しかも、リソースの欠損は「孤独感」と背中合わせだ。
      この後におよんでも、もっとも弱い立場の人を最優先で救済するという人間の倫理の根幹がまだわからないのか。悲しい、情けない。

    • 河合薫

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      宣告を受けたのは15年前。ステージ3。5年生存率50%以下と告げられた。「もう大丈夫」と10年経ち安堵したのに、その後遠隔転移が発覚。自分の中に棲みついた“モノ”との生活が始まり、最後まで彼女はそこに“光”があることをあきらめてなかった。
      この“光”は健康社会学では“HOPE”という概念で説明され、近年欧米を中心に保健医療の分野を中心に注目を集めている。
      ホープは直訳すると希望だが、希望とは若干ニュアンスが異なる。
      「希望がある」というと「頑張れば必ず報われる」「未来に良いことがある」など期待感や可能性を示す使われ方をする場合が多い。
      これに対し“HOPE”は、「逆境やストレスフルな状況にあっても、明るくたくましく生きていくことを可能にする内的な力」を指す。“HOPE”は大切な人との関わりの中で見いださ、その“光”に気付くしなやかさが必要不可欠。……彼女は強く優しかった。私の大切な友人。