川端康生

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世界では「驚き」だということを日本人はまず知るべきだと思う。遅延や早出どころか、来るはずの電車が来ない、乗っていた電車がストで突然止まる、そんなことは多くの国で当たり前。だから、そんなときにどう対応するかを「自分で判断する」ことも当たり前、の社会との差だ。たとえばスポーツでしばしば指摘される「状況判断力」はまさにそれ。かつて日本代表を率いたフランス人監督は「日本人はまったく車が走っていない道路でも、信号が青になるまで横断歩道を渡らない国民だ」と揶揄したが、やはり同根だと思う。ルールへの従属とシステムの完遂力は日本の長所だが、その一方で個人の判断力は社会的・日常的に去勢されていく。グローバルスタンダードを叫び、国際競争力を望むなら、そんな我々の社会について考えてみる必要があると思う。

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川端康生

フリーライター

1965年生まれ。早稲田大学中退後、『週刊宝石』(光文社)にて経済を中心に社会、芸能、スポーツなどを取材。1990年以後はスポーツ誌を中心に一般誌、ビジネス誌などで執筆。著書に『冒険者たち』(学研)、『星屑たち』(双葉社)、『日韓ワールドカップの覚書』(講談社)、『東京マラソンの舞台裏』(枻出版)など。

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