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加藤順子

ライター、フォトグラファー、気象予報士

加藤順子

学校安全、防災、対話、科学コミュニケーション、ソーシャルデザインが主なテーマ。災害が起きても現場に足を運ぶことのなかった気象キャスター時代を省みて、取材者に。主な共著は、『あのとき、大川小学校で何が起きたのか』(青志社)、『石巻市立大川小学校「事故検証委員会」を検証する』(ポプラ社)、『下流中年』(SB新書)。

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      大川小の訴訟は、前川喜平氏が率いる文科省主導の事故検証が、遺族の不信感を増大させたところから始まっています。
      真相究明という点では、裁判を通じた進展はなかったものの、<発災当時の対応>、<事前防災のあり方>、<事後対応のあり方>という3つの枠組みで争点が整理され、当時の校長や市教育長のずさんな安全管理体制も、証拠や尋問を通じて明らかになりました。
      特に、学校の防災を、校舎の住所地という「点」だけでなく、浸水想定域であった児童の通学路も含めて考慮すべきだったのではないか、という裁判官の指摘は、今後の学校防災の方向性として重要だと思います。
      学校や市教委の事後対応が違法行為として認定されなかったことには首を傾げています。校長の現場入りが発災から1週間後だったこと、指導主事が生存児童たちへの「聞き取りメモ」原本を廃棄したこと、目撃証言のある記録文書を1年以上にわたり隠蔽した等の対応がありました。