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柄谷雅紀

スポーツ記者

柄谷雅紀

1985年生まれ、大阪府箕面市出身。中学で始めたバレーボールにのめり込み、大学までバレー一筋。大学時代は筑波大バレー部でプレーした。2008年に朝日新聞社に入社し、新潟、横浜、東京社会部で事件、事故、裁判を担当。新潟時代の2009年には、高校野球担当として夏の甲子園で準優勝した日本文理を密着取材した。2013年に共同通信社に移籍。プロ野球オリックスやガンバ大阪に加え、2015年には韓国・光州ユニバーシアードも取材した。バレーボールの取材は2015年W杯から本格的に開始。平昌五輪は現地でスキーを主に担当し、ジャカルタ・アジア大会も現地で取材。スポーツのおもしろさをわかりやすく伝えたいと奮闘中。

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      サーブで相手を崩し、ブロックで圧力をかけ、レシーブで粘って切り返す。日本の狙ったバレーが展開できていたと思います。フルセットまで追い詰めても、最後は勝ちきれない。それが世界のトップを争うチームとの差です。「組織力や戦術もあると思うけど、最後は個々のスキルで勝ちきらないといけない」と荒木選手は言いました。体格差があるのですから、日本は技術で優位に立たないといけません。しかし、ブロックを抜く技術、レシーブがいないところに落とす技術など、勝負どころでイタリアが上でした。チャンスボールの処理が雑だったり、打ちきれないトスが上がっていることもありました。中田監督は「日本が世界と戦っていく上で地上戦では負けてはいけない。守備力とかサーブレシーブとかが世界のトップであることは最低条件。それに加えて空中戦でどこまで世界との差を縮められるかがこれからの課題」と言いました。残された時間は2年を切っています。

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      フルセットまで粘っても、わずかに及ばない。これが日本の現在地でしょう。イタリアのエゴヌは高く、パワフルでしたが、それに加えて確かな技術がありました。日本にマークされましたがブロックとブロックの間を確実に抜いてきて、58本中34本のスパイクを決めました。第5セットの15点目は、それまでクロスばかり打っていましたが、日本が空けていたストレートに強打をたたき込んで奪いました。逆に日本は、勝負どころでミスが出たり、ブロックされたり。ここぞの場面でセッター田代選手のトスが乱れることもありました。アジア大会で4位に終わったことを考えると、ここまで来られたのは上出来と言っていいかもしれません。しかし、14日はセルビアに完敗し、ブラジルやオランダにも2-3で敗れており、世界の強豪にはまだ勝てていません。5位決定戦で米国と真剣勝負できるのは貴重な機会です。東京五輪につながる何かを見つけてほしいと思います。

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      セルビアの堅い守備を崩すことができず、完敗でした。高いブロックに有効なワンタッチを取られ、高確率で日本の攻撃は切り返されました。ブロックを抜いてスパイクを打っても、そのコースにはレシーバーがいて拾われました。ディグの本数は日本の34本に対し、セルビアは46本。古賀選手は23本中5本しか決められませんでした。世界的なエースであるミハイロビッチやボシュコビッチがおり、圧倒的な攻撃力を誇るセルビアに、これだけ守られては日本は太刀打ちできません。古賀選手は試合後、「点数が取れないにしてもフェイントをボシュコビッチの前に落として足を崩すとか、工夫ができればよかった」と悔いていました。2段トスやつなぎの部分でも日本は精度が低く、勝てる要素はありませんでした。次のイタリア戦に勝たねば準決勝には進めません。イタリアもブロックが高く、守備が堅い相手です。この試合の反省を生かして戦わねばなりません。

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      1セット取れば突破が決まる日本と、3-0で勝てば突破できるブラジル。試合の行方を大きく左右するのは第1セットでした。もし日本が落としていれば、プレッシャーがかかって第2セット、第3セットはさらに奪いにくくなったでしょう。しかし、日本は17-22から第1セットを逆転して奪い、3次リーグ進出を決めました。終盤に6点差をつけられても集中力を切らさず、サーブとブロック、レシーブを連携させた守備が機能しました。プレッシャーのかかる場面でサーブターゲットだった16番のロドリゲスをしっかり狙って打った荒木選手も見事でしたし、隙のないブロックをした奥村選手、フロアディフェンスで踏ん張った井上選手や石井選手も素晴らしいプレーでした。3次リーグは今大会9戦全勝のイタリア、2次リーグで日本が勝ちはしたものの、そのときはエースが欠場していたセルビアと当たります。準決勝に進むためには、どちらかを破る必要があります。

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      敗れはしましたが、この試合は1セットを奪えるかが全て。第1セットの17ー22からの逆転劇は見事でした。まず、荒木選手が16番のロドリゲスをサーブで狙って崩しました。前衛のミドルブロッカーの奥村選手はそれまでのロドリゲスのスパイクを「ブロックとブロックの間を打ってくる」と観察し、「間を締めにいった」と言います。ロドリゲスがブロック脇に打ったところを、日本がレシーブして切り返して得点を重ねました。2次リーグ突破のために1セットも落とせないブラジルは焦ってバックアタックでラインを踏み越すミスも犯しました。荒木選手のサービスエースもあって6連続得点で逆転し、セットを奪う道筋をつけました。サーブとブロックとレシーブが連携した〝トータルディフェンス〟。この場面で機能させたことは見事でした。3次リーグはイタリア、セルビアという強敵と戦います。しかし、このバレーが常にできれば勝機を見いだせるはずです。

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      ここまで失セット0で、2016年リオデジャネイロ五輪2位、2017年欧州女王のセルビアから勝ったことには価値があります。11日のブラジル戦で1セット取れば2次リーグ突破が決まる、まさに「王手」をかけた状態です。長岡選手を起用した攻撃的布陣も有効でしたが、日本の守備力も光りました。ミドルブロッカーの奥村選手は、第2セットから「ブロックが遅れてしまったときに間を締めにいくのか、まっすぐ手を出すのか。途中で指示が出たので、そこをしっかりやった。相手は高いので、(腕を)しっかり前に出して後ろとの連携を図ろうと思ってやった」と言いました。徐々に有効なブロックのワンタッチが増え、抜けたボールはリベロ井上選手らが体を張って上げる場面が多くありました。第3セットは序盤に4点差、第4セットも終盤に4点差をつけられましたが、守備で粘って相手のリズムを乱して逆転しました。日本の総合力の高さが表れたと思います。

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      セルビアは2016年リオデジャネイロ五輪銀メダルで、昨季の欧州選手権優勝の強豪です。さらに、今大会は日本戦の前まで失セット0。オポジットのボシュコビッチが欠場したとは言え、価値ある白星です。先発を決める際、中田監督はこう考えたそうです。「高いブロックを分散させたい。ディフェンスを取るのか、攻撃を取るのか。長岡を入れて(前衛が)2枚時でも攻撃の幅を使っていきたいというのがあった」。これまでは守備力を優先してオポジットに新鍋選手を起用してきましたが、この試合では難敵に打ち勝つために攻撃力を優先しました。長岡選手が入ることで、コートの幅9メートルを使い、最低でも3人で攻撃が仕掛けることができました。ブロックされる場面もありましたが、長岡、古賀両選手が応えて打ち抜きました。大会前に中田監督が「理想の形」と話していた攻撃力の高い布陣。この布陣でセルビアに勝ちきったことは、日本にとって大きな収穫です。

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      ミドルブロッカー(MB)2人が活躍しました。荒木選手はチーム最多の12得点、奥村選手はチーム2位タイの10得点です。スパイクでは荒木選手が9得点、奥村選手が8得点。攻撃でMB陣がこの数字を残せたのは収穫です。これまで日本のMB陣は打数が少なく、存在感が乏しかったことは否めません。セッター田代選手も2次リーグ開始前に「使っていかないと、終盤になってミドルにブロックがついてくれない。もっと使っていかないと」と話していました。この試合でMB陣が好調だったからと言って、次の試合で相手がマークしてくれるとは限りません。しかし、頭の片隅には残るものです。セルビア、ブラジルといった難敵との試合を前にして、MB陣の攻撃の印象づけられたことには大きな意味があります。荒木選手は「自分にブロックを引きつけて、サイドのブロックが1枚になる状況を作りたい」と力強く言いました。次戦に向け、日本が一つ布石を打ちました。

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      石井選手はこうも言っていました。「その日その日の役割がある。今日は控えだったので、途中から入ったときに仕事をしようと徹していた」「控えとして絶対に必要なときがある。そういうときのために準備して、入ったときにやればいいとプラスに捉えていた。役割を果たそうと思った」。2016年リオデジャネイロ五輪で主力だったプライドもあるでしょう。でも、それを表に出すことなく、自分に与えられた役割に徹しています。1次リーグのドイツ戦で、2枚替えで出場してチームの危機を救った冨永選手も「たった1本ですけど、それを切ること。今日、朝起きてから試合が終わるまで準備してきたことを全て出す。チームが苦しいときに点を取るのが自分の仕事だと思って準備してきた」と話していました。スタメンもベンチも一丸となり、同じ方向を向けています。こうなっているチームは強い。しっかり仕事をするリザーブがいることは、とても大きな武器です。

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      ドミニカとは中田監督体制になった昨季から1勝1敗で、今季のネーションズリーグは勝ちはしたもののフルセット。中田監督は「そう簡単に勝てる相手ではない」と話していましたが、その通りになりました。その中で勝ちを呼び込んだのは控えの選手たちでした。第4セットまでは途中出場だった長岡選手と石井選手。それまでも出場した短い時間で得点するなど存在感がありました。それだけに中田監督は「思い切って起用した」と言います。第5セットは石井選手が最初のサーバーで、サービスエースを含む3連続得点で流れをつかみ、このセットは長岡、石井両選手で計6得点。相手ミスが3点あったので、それ以外の半分を2人で稼ぎました。2人は2016年リオデジャネイロ五輪で主力でもあり、経験も実力もあります。今大会は黒後、古賀両選手の台頭でベンチを温める時間が長いですが、出場したときにキッチリ仕事をできる選手が控えていることは大きな武器です。

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