伊藤和子

弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長 報告 オーサー

山口真帆さんの卒業は、声をあげた被害者が職場を追われる著しく不当な結論です。
事件を発信した際、社長は「不起訴になったことで事件じゃない」と述べたとされますが、不起訴でも所属アイドルに起きた被害、人権侵害である以上、再発防止は運営の責務です。
「会社を攻撃する加害者だ」など、ハラスメントの被害者をトラブルメーカーとして責めるありえない暴言です。
 事件について目を「そらさないなら辞めろ」というのは違法な退職強要に該当するでしょう。
 NGT48と山口さんの契約は形式上は委託契約等でしょうが、実態からみて雇用類似の契約と考えるべきで、運営は職場環境調整義務、安全配慮義務を負い、違法な退職強要は許されないはずです。
 山口さんに犠牲を強いる解決は明らかに不当です。本件はAKSのアイドルに人権が保障されていない現状を改めて露呈した由々しき案件であり、このまま終ることは到底許されないでしょう。

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伊藤和子

弁護士、国際人権NGOヒューマンライツ・ナウ事務局長

1994年に弁護士登録。女性、子どもの権利、えん罪事件など、人権問題に関わって活動。米国留学後の2006年、国境を越えて世界の人権問題に取り組む日本発の国際人権NGO・ヒューマンライツ・ナウを立ち上げ、事務局長として国内外で現在進行形の人権侵害の解決を求めて活動中。同時に、弁護士として、女性をはじめ、権利の実現を求める市民の法的問題の解決のために日々活動している。ミモザの森法律事務所(東京)代表。

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