- 新たな街“ウーブン・シティ”への期待 トヨタが工場跡地に整備(静岡県)写真
- 静岡放送(SBS)
- 記事のコメント 1798件
井上久男 認証済み
経済ジャーナリスト
1964年生まれ。88年九州大卒。朝日新聞社の名古屋、東京、大阪の経済部で主に自動車と電機を担当。2004年朝日新聞社を選択定年。05年大阪市立大学修士課程(ベンチャー論)修了。主な著書は『トヨタ愚直なる人づくり』(ダイヤモンド社)、『トヨタ・ショック』(講談社、共編著)、『メイドインジャパン驕りの代償』(NHK出版)、『会社に頼らないで一生働き続ける技術』(プレジデント社)、『自動車会社が消える日』(文春新書)。近著にカルロス・ゴーン氏の功罪を振り返りながら今回の事件の背景と本質に迫った企業ノンフィクション『日産vs.ゴーン 支配と暗闘の20年』(文春新書)。
井上久男の最近の記事
-
増収増益の日本電産 欧州にEV向け新工場 売上高10兆円も視野写真
10月27日(火) 12時15分
-
10月2日(金) 22時48分
-
世界生産で復調したトヨタ、ホンダ、苦戦が続く日産と三菱 対照的な8月実績写真
9月30日(水) 11時46分
井上久男の最近のコメント
-
共同通信 2月20日(土) 16時43分
井上久男認証済み
|17~18世紀にかけて蒸気機関が新たな動力源となって産業革命がおこり、20世紀初頭に馬車から車に代わ...続きを読むり内燃機関が動力源の主役になりました。モーター大手の日本電産の永守重信会長は「クルマに限らず、いずれ飛行機や船も電動化が進む」と言います。EV化によってエネルギー革命を誘発し、それが産業革命につながるでしょう。その過程でなくなる産業がある一方で、誕生する産業もあるということです。移動手段という「ハード」がなくなるわけでなく、いずれ空飛ぶ車も出るでしょう。雇用維持は社会の安定のために重要ですが、それに固執するあまりに逆に失うものも少なくありません。変化が激しい時代は、それにいかに対応するかという発想が重要で、内燃機関の部品をやっているような会社でも自社のリソースをうまく活用すれば業態変換も不可能ではありません。現状を嘆くだけではなく、変化を健全に受け入れる発想がこれから重要になるでしょう。
-
こちらの記事は掲載が終了しています
井上久男認証済み
|筆者が関係者を取材した限りでは、アップルカーは韓国の現代自動車傘下の起亜自動車の米国ジョージア州工場...続きを読むで生産される線が有力だ。現代自が否定コメントを出したのは、事前に情報が漏れることを極度に嫌うアップルが現代自側にくぎを刺したからだ。現時点では日本の大手がアップルカーの生産を受託することはないだろう。実は3年前にホンダが依頼されたが、断ったようだ。EVシフトではテスラよりもむしろアップルの方が日本勢にとっては驚異。その理由の一つがアップルは年間に10兆円近いキャッシュを創出、その半分程度しか使っておらず、残りをEVやエネルギー分野に投入し始めたら自動車産業の構造は一気に水平分業に変化する可能性がある。パソコンのような単純な水平分業にはならず自動車産業は非線形に変化するかもしれない。その流れにトヨタを中心とする日本勢がどう対抗するか将来戦略が今から問われている。そんなに時間は残されていない。
井上久男 認証済み
経済ジャーナリスト 報告ウーブンは織り合わせる、といった意味がありトヨタの祖業である織機を想像させます。トヨタは新たなる創業のつもりでこれに取り組む考えです。一般的にはこうした街はスマートシティと呼ばれ、賢い街という意味です。自動運転などだけではなく、遠隔医療や遠隔教育などを5Gなど新しい技術を使って、新しいライフスタイルを提供し快適に生活できる街のことでもあります。このため住宅会社、通信会社、エネルギー会社など様々な企業との連携も重要です。車作りではトヨタはサプライチェーンの頂点に君臨し、トヨタの指示に従ってくれる会社が多いのですが、こうした街づくりではこの指止まれ的に多様な価値観の仲間を集めて対等な関係で皆が知恵を出し合って街づくりしていくことが重要です。トヨタにはこれまでと違う姿勢が求められるでしょう。この場所は工場跡地でそれほどスペースが広くないので大規模な実証試験ができるかは課題の一つでしょう。