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井出留美 認証済み
食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学)
奈良女子大学食物学科卒、博士(栄養学/女子栄養大学大学院)、修士(農学/東京大学大学院農学生命科学研究科)。ライオン、青年海外協力隊を経て日本ケロッグ広報室長等歴任。3.11食料支援で廃棄に衝撃を受け誕生日を冠した(株)office3.11設立。食品ロス削減推進法成立に協力した。Champions12.3メンバー。著書に『食料危機』『あるものでまかなう生活』『賞味期限のウソ』『捨てられる食べものたち』他。食品ロスを全国的に注目されるレベルまで引き上げたとして第二回食生活ジャーナリスト大賞食文化部門/Yahoo!ニュース個人オーサーアワード2018/第一回食品ロス削減推進大賞消費者庁長官賞受賞。
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井出留美認証済み
|本件、問題は主に3つあると考えます。
1、「賞味期限」であれば、おいしさのめやすなので過ぎても問題...続きを読むないが、「消費期限」は、時間の経過とともに品質が急激に劣化しやすい食品に表示される。消費期限を過ぎたものを提供した。
2、取材に対し、当初、消費期限切れパンを提供したことを否定していた。
3、職員など関係者が味や品質を確認して消費するのではなく、何も知らない顧客に提供した。
「冷凍しているから大丈夫」とありますが、冷凍庫での保管状況にもよります。業務用の大型冷凍庫で何度も開閉しないのであれば、保存温度は保たれます。でも、たとえ冷凍していても頻繁にドアを開閉するような状況であれば、温度変化が大きいので、品質にも影響が出ます。家庭の冷凍庫は後者なので、たとえ冷凍したとしても1ヶ月以内には消費するようにと冷凍保存の専門家は勧めています。今回、1ヶ月以上消費期限が過ぎたパンを提供していました。 -
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井出留美認証済み
|2月4日付朝日新聞『機内で期限切れの「キットカット」配る スカイマーク』で報じられたのは、おいしさの...続きを読むめやすに過ぎない「賞味期限」が2日過ぎていたという話でした。一方、この記事の「期限」は、時間とともに品質が急激に劣化する食品に表示される「消費期限」です。4日の話はマスメディアが報じる必要性が感じられませんが、今回の件は、たとえ冷凍したとしても品質が劣化した可能性のあるものを提供していたこと、当初その事実をホテルが否定していたことが問題です。
前回の記事には賞味期限と消費期限の違いが明記されていませんでしたが、今回はその違いが明記されていました。消費者の中には賞味期限を「品質が切れる日付」と誤解している人がいます。同じ値段ならできる限り新しいものをと、商品棚の奥に手を伸ばして買う人もいます。
マスメディアは今後とも「消費期限」と「賞味期限」の違いについてはしっかり報じていただきたいです。
井出留美 認証済み
食品ロス問題ジャーナリスト・博士(栄養学) 報告全国に約55,000店舗あるコンビニではデイリーと呼ばれる弁当やおにぎりは消費期限を時刻単位で表示しています。消費期限が切れる2時間前に販売期限が切れレジを通らない設定になっています(企業による)。従業員が機械を使ってバーコードをスキャンすると、販売期限が切れたら棚から撤去するよう指示が出ます。これら飲食品はチルド(弁当等)、パン、冷凍食品などカテゴリごとに1日6回程度トラックで運ばれてきます。サマータイム導入で時計の針を1〜2時間早めることは、システム管理者の設定変更はじめ、全ての関係者に膨大な負担をかけることになります。コンビニとスーパーの仕組みは違いますが負担はスーパーも同様です。期限が切れたのに食べる、食べられるのに廃棄するなど混乱もあるでしょう。この件に関してはメリットよりデメリットが大きいと考えます。多くの専門家が指摘している通り、サマータイム導入せずとも代替案が他にあります。