藤田孝典

NPO法人ほっとプラス理事 聖学院大学心理福祉学部客員准教授 報告 オーサー

日本を含む先進諸国の貧困とは主に「相対的貧困」「相対的剥奪」だといわれています。
「相対的貧困」という所得の低さ、所得ラインだけではなく「相対的剥奪指標」を用いて調査することは画期的です。
「相対的剥奪指標」とは、イギリスの社会学者・ピーター・タウンゼントが示したものです。地域社会で文化的な生活を営めているか否かを計る物差しとして有名です。
例えば、タウンゼントが1970年代のイギリスで、熱を通した食事ができているか、冷蔵庫があるか、ホームパーティーを開けているか、などを「相対的剥奪指標」にして調査をおこないました。
これらは当時のイギリスでも多くの人が享受していた生活だからです。
要するに、その地域社会で多くの人が享受できているのに、その世帯だけ出来ないことは「相対的剥奪」に当たるといえます。
スマホを持っている子どもは貧困ではない、等と誤解される日本で突破口のひとつとして期待できます。

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藤田孝典

NPO法人ほっとプラス理事 聖学院大学心理福祉学部客員准教授

ルーテル学院大学大学院博士前期課程修了。社会福祉士。生活困窮者支援を行うソーシャルワーカー。専門は現代日本の貧困問題と生活支援。北海道医療大学臨床教授。四国学院大学客員准教授。反貧困ネットワーク埼玉代表。ブラック企業対策プロジェクト共同代表。元・厚生労働省社会保障審議会特別部会委員(生活困窮者自立支援法)。著書に『中高年ひきこもり』(扶桑社 2019)『貧困クライシス』(毎日新聞出版2017)『貧困世代』(講談社 2016)『下流老人』(朝日新聞出版 2015)。共著に『闘わなければ社会は壊れる』(岩波書店2019)『知りたい!ソーシャルワーカーの仕事』(岩波書店 2015)など多数。

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