江川紹子

ジャーナリスト 報告 オーサー

犯罪被害者を大事にする社会でなければならない。しかし、記事中の識者コメントにあるような「裁判官は被害者に寄り添わなければならない」という発想は危ういし、それが「世界的コンセンサス」とも思えない。裁判官に求められるのは、良心に従って公正で適正な裁判を行うことに尽きる。時に、被害者の望む結果とは異なる判断をしなければならないこともあるのが裁判官だ。
裁判官にも言論の自由はある。一方、被害者の心情を思いやり表現を配慮することは人として大切で、それはどういう職業の人にも当てはまる。「裁判官だから」と特別視するのはおかしいのではないか。
また、判決は国民共有の財産。すべての事件において、個人情報に配慮しつつ、誰もが閲覧・活用できるようにすることが必要だ。判例掲載のHPに性犯罪は不掲載にするという最高裁の判断には異議を唱えたい。判決のネット公開は問題視しないという今回の被害者遺族の姿勢は正しいと思う。

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江川紹子

ジャーナリスト

神奈川新聞記者を経てフリーランス。司法、政治、災害、教育、カルト、音楽など関心分野は様々です。

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