Y!オーサー

秋山文野

フリーランスライター/翻訳者(宇宙開発)

秋山文野

1990年代からパソコン雑誌の編集・ライターを経て宇宙開発中心のフリーランスライターへ。ロケット/人工衛星プロジェクトから宇宙探査、宇宙政策、宇宙ビジネス、NewSpace事情、宇宙開発史まで。著書に電子書籍『「はやぶさ」7年60億kmのミッション完全解説』、訳書に『ロケットガールの誕生 コンピューターになった女性たち』ほか。

  • 参考になった6086

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      米ジョンズ・ホプキンス大学はリアルタイムの新型コロナウイルス感染マップを公表しています。GIS(地理情報システム)を利用して視覚的に確認すると、「中国では非常に高い、周辺地域では高い、世界的には低い」というWHOの発表と一致していると考えられます。

      周辺国のひとつである日本が警戒を怠らないことは必要ですが、排外主義的な見方を優先して情報公開につとめているWHOまで疑ってかかるのは行き過ぎでしょう。

      ※本欄にはURLを表示することができません。ジョンズ・ホプキンス大学の新型コロナウイルス地図は、「Mapping tool tracks coronavirus outbreak in real time」を検索し、jhu.edu のドメイン名を確認の上、ご覧ください。

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      4月以降(令和2年度)中には、JAXAの地球観測衛星、ALOS-3(先進光学衛星)が打ち上げられる予定です。ALOS-3の開発は三菱電機が行っており、防衛省の赤外線センサーも相乗りで搭載されます。

      地球観測衛星を運用する法律を定めた衛星リモセン法では、宇宙から国境を超えて地球の各所を撮影できる地球観測衛星のデータをの不正利用を防ぐ措置などの義務が定められています。

      情報流出の範囲や影響はまだわかりませんが、新型地球観測衛星の開発企業が衛星リモセン法の趣旨から外れるようなことがないか懸念されます。

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      今回のウクライナ国際航空機の墜落では、イランのソーシャルメディアで公開された、光点が上空に向かって上昇していく映像が撃墜を裏付ける有力な手がかりとされていました。この映像の傍証がすでに複数あり、高解像度の地球観測衛星を運用するマクサー・テクノロジーズが赤外線観測によるクラッシュサイトの画像を公開しています。衛星写真と地図を突き合わせ、航空機の航路、ミサイル発射地点とされる場所、映像撮影場所に矛盾がないという検証が進められています。

      また、米軍が運用する赤外線を探知する衛星の能力が一般に言われているものより高く、ICBMや衛星打ち上げロケットよりも小型の地対空ミサイルの熱源を探知できる、との見方が米メディアに示されています。こうした複数の情報を突き合わせ、イランによる航空機撃墜を裏付けられる情報が揃っていることから、イラン側の声明にいたったものと考えられます。

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      超小型衛星の開発を通して、ものを作る技術に加えてスケジュール管理、各種試験などのための外部連携、開発に関わる文書管理、意義あるミッションの組み立て、打ち上げ後の成否などをすべて高校生のうちから経験することができます。

      日本で若い世代が人工衛星を開発した例では、東京都立航空工業高等専門学校が開発した超小型衛星「輝汐(KKS-1)」が2009年にJAXAの温暖化ガス観測衛星「いぶき(GOSAT)」の相乗り副衛星としてH-IIAロケットで打ち上げられたことがあります。ですが、以後は大学生以下の学生による衛星打ち上げの実績がありません。

      日本航空宇宙学会などが主催する「衛星設計コンテスト」では、毎年多様なミッションを持つ衛星を高専、専門学校、高校の生徒たちが設計しています。多様な打ち上げ機会を提供し、もっと学生の成果を実現に結びつけてほしいと思います。

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      千葉県の勝浦市、いすみ市、鴨川市などで増えたキョン対策として、2009年から防除が進められています。根本的にその生態がまだきちんとわかっていないという問題があります。1日の中で、朝はどこにいて、夜はどこへ移動するのか、季節ごとにどこで生活しているのか。捕獲用のわなを効果的に仕掛けるためにも調査が必要です。

      2017年からGPS位置情報記録が可能な首輪をめすに取り付け、行動を記録することで生態を解明する努力が続けられています。サルやアライグマ用に使われていたタイプの首輪ですが、キョンにも合うことがわかりました。

      肉や皮を利用するとしても、キョンは体が小さく、利用できる部分が少ないわりに山林から運び出す手間はかかるという問題があります。有効利用のためにもまず地道な生態調査が必要です。また、本文に「刺し身」という記述がありますが、野生鳥獣の生食は食中毒リスクが高いためするべきではありません。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      「われわれは過ちによって評価されるのではなく、プレッシャーの下で失地を回復するときの冷静な態度によって評価される」と、CST-100(スターライナー)宇宙船に搭乗予定、つまりこの宇宙船に生命を預けることになるクリス・ファーガソン宇宙飛行士はコメントしています。

      予定の軌道に投入できず目標に不達であることは決して喜ばしいことではありませんが、スターライナーは何らかの機能を喪失したわけではありません。計画通りのエンジン噴射ができなかった背景には、問題が起きた時点で、回復のためのコマンドを中継するNASAのデータ中継衛星TDRSと通信できない時間帯に入ってしまったという事情もあります。

      開発元であるボーイング社の他部門の問題と性急に結びつけるのではなく、緊急時計画に沿って行われる地上への帰還を待ってから全体の評価を行うべきでしょう。地球帰還は12月22日と見られています。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      2019年9月7日、インドの月探査機チャンドラヤーン2の着陸機「ヴィクラム」が月南極域への着陸降下中に通信途絶しました。ISRO(インド宇宙研究機関)はチャンドラヤーン2の周回機による熱画像などにより、着陸機の所在を探索していました。

      NASAはヴィクラム探査機にレーザーリフレクターを搭載するなど、チャンドラヤーン2計画の協力機関でもあります。LRO衛星が9月17日に撮影したヴィクラム着陸目標領域の画像を公開し、画像を検証してヴィクラムの発見に協力するよう呼びかけていました。

      Shanmuga Subramanianさんは、チェンナイ在住の在野のソフトウェアエンジニアでだということです。10月4日にダウンロードしたLRO画像から破片の痕跡を発見、Twitterで公開しました。LROカメラチームは、破片の認められた地点を11月11日に再度撮影し、ヴィクラムの衝突地点を突き止めました。

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      PCの使われ方には、ビジネスや教育学習、娯楽といった用途に加えて、災害時の情報ツールとしての側面があります。総務省の「豪雨災害におけるICT利活用状況に関する調査報告書」(2019年)は、平成30年7月豪雨の際の被災者の情報行動に関する調査報告です。

      50代以下の人口が多い地区ではスマートフォンやパソコンの利用率が高いとの前提があり、利用率の高い地区では、全てではありませんが自治体サイトでハザードマップを参照している人が多いとの報告です。

      発災時の情報収集手段は圧倒的にTV(地上波放送)ですが、発災から1週間以降は行政機関のWebサイトが役立っているとの回答が高くなるといいます。Webサイト参照はスマートフォン、PCどちらも利用している可能性がありますが、画面の広いPCを備えておくことで、ハザードマップなどが参照しやすいということは期待できます。

  • こちらの記事は掲載が終了しています

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      ガンマ線バーストは「宇宙最大の爆発現象」といわれ、ブラックホールの崩壊などに伴って大量のエネルギー放射が起きる現象だと考えられています。1日に1回程度ありますが、どこで起きるかわからず、エネルギー放射は1秒から長くて数分ほど。地上の望遠鏡を向けることが難しく、観測しにくいものでした。

      今回の観測では、ガンマ線バースト専用観測衛星Swiftやガンマ線観測衛星Fermiなどが活躍しました。衛星で捕らえたガンマ線バースト現象の速報は即座に地上に送られ、解析ソフトが自動で高精度に位置を決定し地上の観測施設に送ります。

      今回検出されたエネルギーは、観測史上最強ですが、実はガンマ線バーストとしては「ごく一般的」。衛星と地上が連携したアラート情報によって、高感度の望遠鏡でガンマ線バーストを即座に観測することができるようになり、宇宙の高エネルギー現象を理解する端緒となったことが大きな成果だといえます。

    • 秋山文野

      Yahoo!ニュース オーサー| 報告

      セルロースナノファイバーといえば、木を素材としたものだけでなく、竹からのセルロースナノファイバー生産技術が進みつつあります。日本では資材としての竹は輸入品の増加やプラスチック製品への置き換えが進み、1970年代ごろから消費量が減ってきています。原料を供給していた竹林は放置され管理されなくなり、里山林に竹が侵入するといった環境問題が発生しているのです。

      そこで、素材としての竹を見直し、セルロースナノファイバーとして利用する技術開発を大分県などが行っています。竹セルロースナノファイバーは繊維が長く丈夫で、樹脂と複合素材にすることで軽量・高強度の材料を作ることができます。人工衛星の推進剤タンクへの活用などへの利用が可能です。

      モーターショーのように華やかな場でセルロースナノファイバーが注目されることで、日本で身近な環境問題である竹の活用、再生にはずみがつくことが期待されます。

残り19

もっと見る