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水不足・断水への備え 家庭でできる対策

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水不足とは

なぜ水不足に?

夏の暑い時期などに雨が少なくなると水不足が懸念されますが、水不足の原因はほかにもあります。日本の雨のピークは梅雨期の6月と台風シーズンの9~10月で、まとまった雨が短い期間に集中しているため、安定的な水利用を難しくしています。 また日本の河川は外国の河川と比べると勾配が急で短く、水が短時間で海に達してしまうため、降った雨を水資源として安定的に確保することが難しいのです。

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1人が1日に使う水の量は?

風呂、水洗トイレ、調理、洗濯などの家庭で使用される水を「家庭用水」、オフィス、飲食店などで使用される水を「都市活動用水」と呼び、これらをあわせて「生活用水」と呼んでいます。東京都水道局「くらしと水道」によれば、令和2年度の生活用水実態調査では上の表のようになっています。また、家庭で一人が1日に使う水の量は、平均214L(令和元年度)程度です。

家庭でできる節水

節水する際のポイントは?

家庭での水の使われ方を目的別にみると、風呂とトイレで60%を超えていることがわかります。特に風呂ではシャワーを出しっぱなしで使用することが多くなりがちですので注意が必要です。節水を効果的に行うためには、水を使用するシーンそれぞれで意識して取り組む必要があります。次では具体的な節水方法を紹介します。

家庭ですぐできる節水は?

例えば歯磨きの場合、1分間水を流しっぱなしにして行うと水量は約12Lにもなりますが、コップにくめば約0.6Lの水ですみます。台所で洗い物をする場合、5分間流したままだと水量は約60Lに。必要な分だけこまめに蛇口を開閉することが大切です。また風呂の残り湯を洗濯や散水に使うなど、再利用を心がけることでも節水につながります。 節水型の蛇口やシャワーヘッドの利用もおすすめです。節水型シャワーヘッドは水の出口を狭くすることで水圧を高めたもので、メーカーにもよりますが通常の30〜50%程度の水量で、水の勢いを保ったシャワーを浴びることができます。 また雨水タンクに雨をためておけば、散水やトイレ流しに活用できます。

断水時の対応

断水になりそうな場合の準備は?

家庭内では、ほとんどの水が風呂や手洗いなど衛生のために使われています。よって、断水時にはいかに衛生的に過ごすかが大切です。手や体を洗えなかったり洗い物ができなかったりする場合を想定し、手指消毒剤やウェットティッシュ、使い捨ての食器なども用意しておきましょう。 また、1日に必要な飲料水は1人あたり2L以上と言われています。できれば1週間分を備えておきましょう。水道水は事前にポリ容器などにくみ置きし、給水を受ける容器もあると安心です。

万が一、断水になってしまったときは?

水道局や自治体のホームページ、SNSなどをチェックして給水に関する情報を集めましょう。自宅近くの給水施設を調べておけば、いざという時に慌てずにすみます。できるだけ節約しながら水を使用するとともに、給水した水は暗く涼しい場所に置いて保管してください。またトイレでも多くの水が必要になります。事前にトイレの流し方を調べておくと、効率的に水を使うことができます。

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