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- 序 ふたつの魂―目時 美穂『彰義隊、敗れて末のたいこもち: 明治の名物幇間、松廼家露八の生涯』
- 温泉地に私たちが求めているものとは―高柳 友彦『温泉旅行の近現代』
- 世界の文学を(翻訳で)読むことについて、背中を押された気分―管 啓次郎『エレメンタル 批評文集』永江 朗による書評
- SFの巨人の根幹を形成した二十歳代の作品、原爆およびホロコーストも題材に―スタニスワフ・レム『火星からの来訪者: 知られざるレム初期作品集』若島 正による書評
- 悪口は、言葉でなく、誰かを劣った存在として取り扱う時に生じる―和泉悠『悪口ってなんだろう』武田 砂鉄による書評
- 「最初の近代人」知将オデュッセウス、ホメロス叙事詩の知られざる魅力―川島重成『ホメロス叙事詩の世界 『イリアス』『オデュッセイア』』本村 凌二による書評
- 何度も書き直された宮沢賢治作品の変遷をたどる―杉浦静『宮沢賢治 生成・転化する心象スケッチ』
- 文学から映画、アニメ、論文まで幅広い作品を例にとり、「自己」と「他者」を考え直す―小川 公代『世界文学をケアで読み解く』鴻巣 友季子による書評
- 本来の自分奪う「他人のまなざし」―兼本 浩祐『普通という異常 健常発達という病』斎藤 環による書評
- 生きることと学問することとは一つのことになりうる―大澤真幸『私の先生: 出会いから問いが生まれる』
- 丁寧な解説と豊富な用例の引用により、複雑極まりない音声表記の歴史をより身近なものに―釘貫亨『日本語の発音はどう変わってきたか-「てふてふ」から「ちょうちょう」へ、音声史の旅』張 競による書評
- 『吾妻鏡』の欠落を補う、鎌倉時代研究の基本史料―奈良中世日記研究会『平戸記1』
- 外界からくる異人や敵対者を鬼と捉える意識に着目、古代から現代までの鬼の通史―小山 聡子『鬼と日本人の歴史』磯田 道史による書評
- バーンアウト文化への処方箋―ジョナサン・マレシック『なぜ私たちは燃え尽きてしまうのか』
- 穏やかに暮らす町の人々を襲った、息をつく暇もない秘密の暴露の嵐―ウィリアム・トレヴァー『ディンマスの子供たち』中島 京子による書評
- 哲学は私たちを幸せにしてくれるのか?本当の哲学は、薬どころか毒にもなりうる―シャルル・ペパン『フランスの高校生が学んでいる哲学の教科書』
- 「単線」で語れぬ害虫駆除の歴史、丹念に描く―千葉聡『招かれた天敵――生物多様性が生んだ夢と罠』養老 孟司による書評
- 「日本」を発見した<思想家>吉田松陰は、どのように読書をしたのか―桐原健真『松陰の本棚: 幕末志士たちの読書ネットワーク』
- 近代日本の精神世界のいわば舞台監督。西欧思想を調理、従順な臣民レシピ考案―杉山 亮『井上哲次郎と「国体」の光芒:官学の覇権と〈反官〉アカデミズム』橋爪 大三郎による書評
- デビュー作に驚嘆、草木との一体化を描き、人間の精神の暗がりを語る傑作短篇―彩瀬 まる『花に埋もれる』鴻巣 友季子による書評
- 対称性の思考を鍛え上げて新しい思考の形態を創造、現代を見直す―中沢 新一『カイエ・ソバージュ[完全版] 人類最古の哲学 熊から王へ 愛と経済のロゴス 神の発明 対称性人類学』中村 桂子による書評
- 生前最後の短篇集、悲観的な結びが読書体験としての稀有な幸福をもたらすふしぎさ―ロジェ・グルニエ『長い物語のためのいくつかの短いお話』堀江 敏幸による書評
- いなせな半纏に法被、木組みの三寸、三本締め…、伝統文化の担い手「テキヤ」の危機―廣末 登『テキヤの掟 祭りを担った文化、組織、慣習』松原 隆一郎による書評
- 常識的にはやりきれない「不道徳」さの裏に、「家庭の幸福」の虚構を暴く―千葉 一幹『失格でもいいじゃないの 太宰治の罪と愛』村上 陽一郎による書評
- 重要でシンプルなことをストレートに、望まない妊娠は男性に責任があるということ―ガブリエル・ブレア『射精責任』永江 朗による書評