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クリアアンサー株式会社 監物代表の回答趣旨

2019/02/06(水) 07:24 配信

オリジナル

クリアアンサー株式会社 監物代表の回答趣旨は以下の通り。


一部の元研修生が「最低賃金以下で働かされた」と訴えている農作業は、弊社の湯前研修所が提供している農業訓練であり、研修生を労働者として勤務させているわけではありません。農場は地元の合同会社の運営で、あけぼのばし自立研修センターより、利用料・指導料を支払い、研修生を受け入れていただいています。健康的な生活リズムを取り戻すことなどが目的で、あくまで自由参加。遅刻や早退、休憩も本人の意思で行われています。1回の参加につき、支給は1000円で、労働の喜びを知ってもらうために同センターが会社側にお願いし、支払っていただいています。金額は(障害者への就職支援制度のひとつである)就労移行支援に準じたもので、そのことは研修生にも説明しています。

熊本の研修所における、外出の原則禁止はありません。しかし、研修生によっては一定のルールはあります。熊本の研修生の特徴としては、自傷他害の恐れがある、幻聴・幻覚、妄想、自閉の傾向があるといったことがあげられます。また、湯前町は小さな町でもあり、地域から管理を求められることもあり、一定のルールを設けています。ただし、あくまで自主的に守ってもらうものであり、違反に関する罰則はございません。

同意のない入居や、暴力的な対応はあり得ません。弊社では、入居前にまず電話相談、その後にご両親に来所してもらい、子どもの成育歴などを聞き取り、通院歴や暴力行為の有無などを記入してもらいます。家庭で解決できる場合は、入居をお断りすることもあります。弊社での対応が決まった場合は、自宅などに訪問面談にうかがいます。刃物の所持や、妄想、幻覚、幻聴などの病気の可能性がある場合は、警察や病院との事前相談を行ったり、医療搬送を専門とする方や、警察の方に同行をお願いすることもあります。このように入念な準備を行ったうえで、面談を実施しています。本人が入居を拒絶した場合に長時間、お話をさせていただくことはあります。一緒に食事や散歩をしながら話し合いを重ねることもあります。また、医療と連携するケースでは、搬送センターの方に病院への搬送などをしていただくこともあります。いずれにしても、本人目線でしっかり話し合ったうえで入居していただいており、本人の同意なく連れ帰るということは絶対にありません。

(地下の一室に監禁されたという訴えについては)入居後、数日間は基本、宿直者のいる寮へ入寮します。目的は不慣れな環境での心配事の緩和であり、見張りなどをしているわけではありません。寮は、一般的な一軒家やマンションであり、部屋に閉じ込めるための鍵などはありません。ただ、医療保護入院の必要性や、自傷他害の可能性がある時は、管理体制を強化する場合があります。医療保護入院は、両親の同意と医師の判断により行われる制度であり、弊社には入院を決める権利は一切ありません。

(費用が高額だとの訴えに対しては)同センターの環境・サービス面を鑑みると、適正な金額と考えております。東京都新宿区を拠点に、1人1人に向き合える環境を目指しており、研修生が自立生活を送れるよう、指導・サポートにあたる職員が50名以上在籍し、夜間や緊急時の対応もしています。また、職業訓練の場として、自社にて蕎麦屋、仕出し弁当屋、物流倉庫などを経営しています。(これらの場での職業訓練は)より実践的に社会や職場での成功体験を与えてあげることを目的としており、(参加した場合は)最低賃金以上のお小遣いを渡しています。中には、こうした体験学習の延長で、弊社に正社員雇用を求める研修生もおり、一部ではありますが、卒業生を雇用しています。このような体制を整え、民間運営にて独自に執り行っているので、多大なコストが掛かっています。

現在、現代社会に適応できず、精神的に疲弊し、身近な家族に対し、「暴力」「暴言」「お金の無心」「精神的な苦痛」を与え、互いのコミュニケーションが取れなくなったことで、悩んでいる親子が大勢存在します。その原因として、「親の過保護」や親子の「共依存」も確かに存在します。また、ある程度年齢をかさねた子どもたちは、時に親を奴隷化し、社会通念上通用しえない偏った考えを持ち、社会に出ていくことができません。その様な場合、直接的に現代社会との懸け橋となってくれる行政機関もなく、行政機関の相談窓口に限界を感じ、我々のような民間会社にたどり着き、助けを求める親たちも多く存在します。

我々はそのような「子ども」と「親」の双方を救うため、より直接的な対応を行い、問題の根源を突き詰め、将来の関係改善のため親子双方への対応をモットーにしております。子どもと共同生活をし、気づかせ、改善して社会に送り出し、親にも社会に出ることで認めてもらい、相互の和解を求めていきます。時には親の説得(教育)も必要と考えます。我々のめざすものは親子が卒業すべき「最後の学校」です。

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