Yahoo!ニュース

カエルのゲコゲコ大合唱!田んぼに水が入ると鳴き出す不思議

栗栖成之防災士×探偵ライター
photo AC

梅雨時期とほぼ同時に訪れるのが、田んぼの水張りです。田んぼへの水管理は結構複雑ですが、苗を植える前に田んぼに水を張るのは誰もが知っているでしょう。

そして、田植えが終わったころから始まるのがカエルの大合唱です。カエルのゲコゲコ前線は、田植え時期と重なるため6月上旬から西日本から北上していきます。

ところで、田んぼに水がなくなる秋から冬にかけて、カエルはどこにいるのでしょう。実はカエルは、身近な場所で越冬しているのです。

田んぼ周辺で生活するカエルは約7種類

イラストAC
イラストAC

カエルにはさまざまな種類があり、田んぼ周辺で生活するカエルは次の約7種類といわれています。

  • ヤマアカガエル
  • ニホンアカガエル
  • シュレーゲルアオガエル
  • トウキョウダルマガエル
  • ツチガエル
  • ニホンアマガエル
  • ヌマガエル

もちろん地域によって生活するカエルの種類は異なるため、全国どこでもこの7種類のカエル全てが生息している訳ではありません。

田んぼでのカエルの大合唱は繁殖のため

イラストAC
イラストAC

自宅の近くに田んぼがあると、夏場に窓を開けられないほどカエルの鳴き声が響き渡ります。

その理由は繁殖のためオスがメスを呼ぶ際に、大きな音を響かせるのです!

代表的なカエルの鳴き声と聞える時期は、公益財団法人 日本自然保護協会のパンフレットによると次のように掲載されています。

出典:公益財団法人 日本自然保護協会
出典:公益財団法人 日本自然保護協会

カエルは土の中や落ち葉の下で越冬する

photo AC
photo AC

田んぼの水がなくなるとカエルの合唱も聞えなくなるので「カエルはどこにいったの?」と不思議に思いますよね。

田んぼの水がなくなっても、近くの用水路など水のある場所で寒くなるまで生息しています。

そして気温が下がってくると、田んぼの畦(あぜ)や近くの山林まで移動して、落ち葉や倒木の下で越冬します。

カエルにとっての越冬は冬眠となり、ほぼ動くことはありません。そして、土の中の温度が6度より高くなると、冬眠から覚めるといわれています。

近年ではカエルの大合唱が騒音トラブルにまで発展

photo AC
photo AC

近年ではカエルの大合唱がうるさいと、田んぼの持ち主にクレームが入る事案が発生しています。

先にも紹介しているとおり、自宅のそばに田んぼがあると、夏場の夜はカエルの大合唱がうるさくて窓を開けることが苦痛になることも。

そのため、神経質な方にとってはカエルの鳴き声は迷惑になるのでしょう。

ただ、自然界で起きることなので田んぼのオーナーが、カエルのみを除去するのは難しいはずです。

カエルの存在は田んぼにとっては欠かせない存在

photo AC
photo AC

カエルは田んぼにとって欠かせない存在であり、稲にとって害虫となるクモやトンボなどを食べてくれます。

そのため昔から田んぼとカエルは、共存共栄してきました。

とはいっても、田んぼの近くにマイホームを建てた方にとっては、カエルの大合唱なんて「聞いてないよ!」と、憤るのも理解できます。

近年では借家を含めて不動産業者にはハザードマップによる、居住地のリスク説明が法律で義務付けられています。

これと同様に、不動産業者によって近隣の田んぼからカエルの大合唱が聞こえることを、伝える時代が訪れたのかもしれません。

防災士×探偵ライター

これまで、洪水・土砂災害・地震・津波・高潮など、あらゆるハザードマップを作成。2017年に防災士とひょうご防災リーダーの資格を取得。2014年からWEBライターとして活躍し、現在では経験と資格を活かしてさまざまなメディアに多ジャンルにて記事を投稿中!フリーでの執筆活動をメインにしつつ、探偵として地域の困りごとも解決している。

栗栖成之の最近の記事