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【高松市】うみまち商店街に新たな観光拠点オープン!サステナブルなたこ焼きスタンドも

原田伸一ガーカガワ編集部(高松市)

高松市瀬戸内町のうみまち商店街に5月2日、JTBのサステナブルな観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」とクセありすぎた魚介や野菜を使ったたこ焼きスタンド「クセモノズ」がオープンします。

それに先立って、オープンの前日に関係者及び報道向けのオープニングレセプションが行われましたので、その模様と店舗についてレポートします!

市場のフードロス減少と瀬戸内の魅力を発信する観光交流拠点

うみまち商店街の一番奥、シャッターの目立つちょっと寂れた一角に、突如たこ焼きのような土星のようなファンキーなネオンが出現! ここが今回オープンするJTBの観光交流拠点で、1階が「NEO TAKOBALL STAND クセモノズ」、2階が「SICSサステナブルラウンジ」となります。

オープンに先立ち、株式会社 JTB 常務執行役員の山田仁二氏より主催者挨拶、そして大西高松市長から来賓祝辞がありました。

大西市長は「最初お話をいただいた時は『クセモノ』というより(サステナブルの観点で)『優れもの』だなと感じました。まさにSDGsに則った今の時代に叶った新しいやり方として、すばらしい成果が出ますよう心から期待申し上げたい。」と話し、続いて青果棟の移転とその跡地へ水産物等の移動、残った余剰地を活用した海と魚のテーマパーク的なものへのリニューアルについての今後の構想などを話されました。

その後、大西市長、山田常務らによるオープニングテープカットを行い、観光交流拠点のお披露目となりました。

それでは気になるサステブルなたこ焼きスタンド「NEO TAKOBALL STAND クセモノズ」から紹介します。

こちらは未利用魚や規格外の野菜などを活用した、たこ焼きをはじめとする料理を提供するお店。ちなみに店名の「クセモノズ」とは、市場では取引し辛いマイナーな魚や獲れすぎて廃棄してしまう魚などの事を漁師の間で「クセモノ」と呼ばれることに由来するそうで、本来市場に出回りにくい食材を使用することで、食の可能性を五感で体感してもらうという新しいコンセプトです。

お店はセルフ形式で、単品やランチプレート、ドリンクなどが楽しめます。

今回試食させていただいたのは、NEO TAKOBALL(たこ焼き)4個と日替わりで6~7種類の総菜の中から4種類選べて、ライス&スープが付く「日替わりランチプレート(1,200円)」。これがなかなかボリュームたっぷりでした。

「さて、この料理に使われている魚は何でしょう?」なんてシェフの方から意味深に問われて恐る恐るひと口食べてみたのですが、この唐揚げが実に美味しい。ただ、白身魚のようですがさっぱり見当が付きません。

答えは「エイ」なんだそうです。これはなかなか珍しい!

他にもチヌ(黒鯛)を使ったマリネのようなものや、規格外のものを使ったキャロットラペにポテトサラダも普通に、いや予想以上に美味しい!

そしてこのたこ焼きなのですが、何が入っているのか最後まで分かりませんでした(笑)

今回は試食のためプレートごとテーブルまで運んでくれたので謎解きみたいになりましたが、普段はカウンターに並んでいるものからチョイスするのでちゃんと何が使われているのか分かるようになっています。どうぞご安心を!

ちなみに今回はタコの代わりにハモなどが入っていたようです。あえて中身を見ずに食べてみるのも盛り上がりそう(笑)

ランチタイムは5月2日オープンですが、ディナータイムは5月10日からなのでご注意ください。

試食会に先立って、2階の「SICSサステナブルラウンジ」で事業趣旨説明会が行われました。

新たな瀬戸内の観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」は、高松市と「高松市中央卸売市場を中心とする地域活性化に向けた包括連携協定」を結ぶ株式会社JTBが、その一環として開設したものです。連携パートナーとしては、店舗プロデュースやクリエイティブ制作を株式会社人生は上々だ、飲食店運営やPRなどは株式会社ナイスタウンがそれぞれ担当します。

先に紹介した「NEO TAKOBALL STAND クセモノズ」の2階にある「SICSサステナブルラウンジ」は、香川・瀬戸内を舞台に「地域と旅行者」「地域と企業」を結ぶ場を創出するコミュニケーションラウンジです。スペース内の机や椅子は、市場で出た廃材を使用したサステナブルな空間となっています。

活用方法としてはアートなどのギャラリー、食品即売会、ワークショップなどのイベントやプロモーションスペースとして利用でき、1日の利用料金(9:00~18:00)は20,000円(税込み)とのこと。

今のところ防災ワークショップや里海サロン(講演会)、いけばな体験教室、ミニライブなどが近々開催される模様で、人が集まる賑やかな場所になりそうですね。

以上、5月2日にうみまち商店街にオープンする観光交流拠点「SICSサステナブルラウンジ」を紹介しました。

サステナブルな取り組みについては、どこか意識高い系の世界だったものがコロナ禍を経て、最近ではごく身近に意識されるようになってきました。

食品ロスを減らすことや、交流拠点として地域振興にも貢献できる「SICSサステナブルラウンジ」にぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか?

NEO TAKOBALL STAND クセモノズ
香川県高松市瀬戸内町30-5 うみまち商店街
TEL 087-802-6641
・ランチ 11:00~14:00(L.O.13:30)
・ディナー 18:00~21:00(L.O.20;30)
※ディナーは金・土・祝前日のみ営業
※ディナーは5/10から営業
定休日:水曜日、不定休

ガーカガワ編集部(高松市)

香川のあれこれweb「ガーカガワ」編集長。カメラ片手に香川県内を飛び回るフォト&ライター。グルメや観光などの定番記事のほか、地元の人やモデルなどを積極的に活用する人肌感のある記事が得意です。明太子は心の友。

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