認知症?お盆の帰省で確認したい親の変化を元介護士が解説
同じことを何度も話す、忘れっぽくなっているなど、50代ともなるとお盆の帰省で親の変化に不安を感じる人が増えます。遠方で離れて暮らしていると、その変化に戸惑ったという相談を受けることがあります。
この記事では介護施設で認知症ケアをしていた元介護士の筆者が、帰省時に確認したい認知症のサインをご紹介します。
サイン1.身の回りの管理ができなくなっている
判断力や理解力の低下がし、出来ていたことが出来なくなってしまします。
・冷蔵庫中に期限が切れた食材がそのままになっている
・同じものを大量に買い込んでいる
・料理の味付けがうまくできない
・近所でも自分がどこにいるのかわからない
・交通ルールなどを守れなくなる
これまでは当たり前に出来ていたはずの生活習慣の変化は、気づきやすい項目でもあります。
筆者の場合は冷蔵庫の管理が極端にできなくなったことが、異変に気づくきっかけになりました。
サイン2.分からないことが増えている
認知症の症状のひとつに見当識障害がという症状があり、時間・場所・人に関する認識が困難になります。
・今日が何月何日か分からない
・季節感がわからなくなり、夏でも冬のような長袖の服を着ている
・午前と午後を判断できなくなっている
・孫や近所の人などの顔がわからなくなる
筆者は勤務していた施設の利用者さんに、夜中の3時に「おやつまだ?」と、よく聞かれました。
夏でも「寒い」と、いつの間にかエアコンの設定が暖房になっていることも多々ありました。
サイン3.記憶をすることが困難になっている
認知症というと「物忘れ」をイメージする人が多いと思います。
認知症の記憶障害の場合は、忘れてしまうことで日常生活に支障が出るのが特徴です。
・財布や鍵など、日常的に使用するものをどこに置いたかわからない
・旅行などの記憶がすっぽり抜けている
・同じことを何度も繰り返す
ご飯やおやつを食べたあと程なくして催促があったり、少し前に話したことをまた話すなど、普段の会話に出やすいので変化に気づくことが多いです。
筆者の場合は1ヶ月前に行った旅行のことを忘れてしまい、ヒントを出しても全く思い出せないことが日常茶飯事でした。
専門医や医療機関などに相談を
久しぶりの帰省は、親の些細な変化に気づくきっかけになります。
これまでにない変化に不安になってしまうことも、無きにしも非ず。
そんな時はまず、専門医やかかりつけの医療機関に相談しましょう。
※記事内容は個人の感想や見解を含みます。
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