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【ジャズ生】平石カツミ 1stアルバム『Pleasure』リリース&バースデーW記念スペシャル

富澤えいち音楽ライター/ジャズ評論家

“ジャズの醍醐味”と言われているライヴの“予習”をやっちゃおうというヴァーチャルな企画“出掛ける前からジャズ気分”。今回は、人気ベーシスト平石カツミのアルバム発売記念&誕生日ライヴ。

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平石カツミが満を持してファースト・アルバムをリリース。その発売記念ライヴと、これまた“人生初”というバースデー・ライヴ(数日早いけど)をいっぺんにやってしまおうというてんこ盛りの企画だ。

平石カツミのプロフィールを見ると、日本のポップス界で活躍する多くのミュージシャンの名前がズラズラと並んでいる。“サポート”と呼ばれるこうした活動に忙しいのは、もちろん卓越した演奏技術があるからにほかならないのだけれど、もうひとつの才能として“溶け込む”ことができるというのを指摘しておきたい。

“溶け込む”というのは必ずしも滅私(あるいは主体性を殺す)を意味するわけではなく、溶けることで相手あるいは全体を変化させる。つまり、相手の“持ち味”を最大限に引き出しながら、相手の“持ち味”だけでは出せなかった味わいや色彩を創造するということだ。

この“溶け込む”という才能があるからこそ、総勢12名ものJジャズを代表するミュージシャンが参加しているにもかかわらず、彼のファースト・アルバム『Pleasure』はごった煮の「なにを食べても同じような味」にはならず、1曲1曲がそれぞれの個性を活かした味わいや色彩を発揮しているのだ。

当夜のステージは、ダブル記念にふさわしい豪華な出演者が予定されている。平石カツミの、“溶け込”んでいるのにそれぞれの個性を殺さないというセンスを目の当たりにできる、絶好の機会になるに違いない。

では、行ってきます!

●公演概要

2月1日(月) 開場18:00/開演19:30&21:00

会場:JZ Brat(東京・渋谷)

出演:平石カツミ(ベース、トランペット)、渡辺剛(ピアノ、キーボード)、扇谷研人(ピアノ、キーボード)、田中義人(ギター)、竹本一匹(パーカッション)、はたけやま裕(パーカッション)、 平井景(ドラム)、真部裕(ヴァイオリン)、伊藤大輔(ヴォイス)、島田奈央子(DJ)

♪ Friends / 平石カツミ

音楽ライター/ジャズ評論家

東京生まれ。学生時代に専門誌「ジャズライフ」などでライター活動を開始、ミュージシャンのインタビューやライヴ取材に明け暮れる。専門誌以外にもファッション誌や一般情報誌のジャズ企画で構成や執筆を担当するなど、トレンドとしてのジャズの紹介や分析にも数多く関わる。2004年『ジャズを読む事典』(NHK出版生活人新書)、2012年『頑張らないジャズの聴き方』(ヤマハミュージックメディア)、を上梓。2012年からYahoo!ニュース個人のオーサーとして記事を提供中。2022年文庫版『ジャズの聴き方を見つける本』(ヤマハミュージックHD)。

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