台風11号、西日本に上陸へ 危険を避ける行動を
北上中の台風11号は、9日(土)夜にも西日本に上陸し、縦断が濃厚となってきました。
台風の中心から離れた東海・関東など東日本でも、影響が出てきます。
大規模な災害発生の恐れも
台風11号は、9日夜にも四国に上陸し、10日にかけて中国地方へ進む確率が高くなっています。
ただ、今回は勢力があまり衰えず北上するため、四国・中国地方だけでなく、九州や近畿も含む西日本の広範囲で、嵐になる恐れがあります。
四国をはじめ西日本各地では、すでに記録的な大雨となっているところへ台風です。しかも、一日~一日半ほどの長時間の大雨により、大規模な土砂災害や洪水などの発生が懸念されます。
危険な時間帯に、少しでも安全な場所にいる、ということを強く意識して頂きたいと思います。
■最新の台風予報:http://typhoon.yahoo.co.jp/weather/jp/typhoon/
東日本~北日本も油断できず
台風11号は今後、少しずつ形を変え、東へ東へと雨雲が広がります。
9日~10日は、東海地方でも西部を中心に大雨となる恐れがあり、関東甲信~北海道にかけても突発的な激しい雨の恐れがあります。
東日本では、台風らしい暴風雨になる所は多くありませんが、それでも安心できる天気ではありません。海沿いを中心に風が強まり、海では高波が押し寄せます。
北海道には11日(月)に台風が接近し、大荒れとなる恐れがあります。
何かが起こる前に助け合う「共助」
今回の台風は、週末に加えて夏休みの人が多い時期に来ます。予定を取りやめできずに、自ら危険な場所へ足を踏み入れてしまう人がいるのではないか、心配されます。
気象災害から身を守るための最後の判断は、自分自身です。
ただ、台風の場合は接近までに時間があります。複数の人に相談するなど、無理のない予定か、客観的な判断を心がけて頂きたいと思います。
一方で、自分が相談を受け、危険な行動を止める立場になるかもしれません。もっと言うなら、「川へ遊びに行くって言ってなかった?」「田の見回りに行こうとしてない?」と、先回りの声かけが、危険回避につながることもあります。
何かが起こってから助け合うのも大事ですが、起こる前に助け合うのも、防災の「共助」。実践する人が増えることを願います。