Jリーグに求められる監督と助監督の名コンビ
プロ野球の12球団の監督が元有名選手で占められているのに対し、Jリーグ各チームの監督は、名声が低かった人、地味だった人が多い。海外を見渡せば、その傾向はさらに強まる。名選手に将来、監督の座が約束されていない。監督としての能力は、現役時代の知名度とあまり関係がない。これはサッカー競技の特徴と言ってもいい。
にもかかわらず、監督は何かと注目を集める。現役時代、地味で通っていた監督も、あるいは、プロ選手としての経験がなくても、監督になった途端、スポットを浴びる。報道陣に囲まれ、厳しい追及を受けることになる。海外ではそうだ。日本でも、代表監督にはそれに近い状況に曝される。是か非か論はつきものになっている。
だが、Jリーグの監督は違う。緩い環境の中に置かれている。各地元メディアから批判を浴びることは滅多にない。その注目度は決して高くない。つまり、現役時代の知名度が高くない監督は、よほど好成績を収めない限り、地味なままでいることになる。Jリーグには、そうしたスター性やカリスマ性の低い監督が数多くいる。Jリーグがいまひとつ盛り上がりに欠ける大きな原因と言っていい。
それと対照的な存在は、現役時代、スター選手として知られた華のある監督になるが、08年〜13年まで名古屋グランパスの監督を務めたストイコビッチは、その最たる人物と言える。最近2度あった代表監督探しの際に、候補として登場した名前でもあるが、それは、スター性の高い人物の代表監督就任を願うメディアの声と言ってもよかった。
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