定番の中にも職人技!「銀座鹿乃子」さん自家製つぶし餡も豆の甘露煮たっぷりのひんやりあんみつをお土産に
こうも暑いと、今いる場所と甘味処が直結していたらいいのにな、や、どこでもドアをひらいたらすぐカフェだったらいいのに、と思う日々。かつての日本は今よりも最高気温が低かったとはいえ、暑いものは暑いと思っていたに違いありません。
2020年、沢山の方に惜しまれつつも閉店なさった「銀座鹿乃子」さん。終戦の翌年、まだところどころに痛々しい痕が残っていながらも、復興へと前を向き始めた人々が行き交う銀座にて創業なさった和菓子屋兼甘味処です。
現在は銀座三越地下2階に販売のみの店舗を構えているほか、百貨店などを中心に期間限定のポップアップストアとしても展開をなさるなど、世代を超えて人気のあるお店です。
今回はお手土産にもおやつにもぴったりな暑い時期の看板商品のひとつ、「鹿乃子あんみつ(つぶし餡)」をご紹介。
やっぱりね、季節商品もあれもこれもと目移りしてしまうのですが、しっかりとハートを射止めてくるんです。小悪魔チックなさくらんぼと缶詰のフルーツが。
ここで銀座鹿乃子さんを語る上で欠かせないのが、ふっくらと蜜を含ませた煮豆たち。豆かんに散らされている赤えんどう豆はもとより、紫花豆、白花豆、虎豆といった姿かたちも立派な豆類がたっぷり!
きらきらと眩い豆類は豆らしいふくよかさを残しつつ、白花豆のバランスの取れた甘味や紫花豆の深みと薫り高い味わい、虎豆のしっとりとした舌触りと三者三様の上品な個性が見事に発揮されています。
また、立派な栗の甘露煮は芯まで蜜がしみていながらもぽりっとした歯応えを残した王道派。つぶし餡も十分すぎるほどたっぷりとそえられており、素材の味わいとパイナップルやサクランボのフルーティーなアクセントと行ったり来たりしているうちにあっという間に完食。
ぶりん、と歯ごたえの良い寒天と黒飴のようにまろやかな黒蜜も世代問わず食べやすいコンビネーションです。
購入時に専用のスリーブにはめてくれたり、しっかり保冷剤をつけてくださるので持ち歩きも安心です!そうそう、そのまま屋上階で食べながらクールダウンというのもありですね…
最後までご覧いただきありがとうございました。
<銀座鹿乃子・銀座三越店>
公式Instagram(外部リンク)
東京都中央区銀座4-6-16
03-3562-1111
10時~20時