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中国では高級食材!釣り人のほぼ全員が捨てている魚の珍味とは?

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釣った魚を持ち帰って食べるのも釣りの楽しみの一つですが、釣った魚の身やアラは食べても、それ以外は捨ててしまうという方も多いのではないでしょうか?

筆者も今までは身とアラの部分以外は捨てていたのですが、実はベテラン釣り師でも捨ててしまうような部分に高級食材として重宝される珍味があるようなのです。

ベテラン釣り師も捨てる「高級食材」とは?

ベテラン釣り師でも捨ててしまうような高級食材の正体は「魚の浮袋」です。

浮袋といえば魚が浮力調整を行うための器官なのですが、中国では魚の浮袋はナマコ、アワビ、フカヒレと並んで中国四台海味の一つに数えられています。

今まで長年釣りをしてきた筆者も、魚の浮袋を食べるという発想はなかったので、せっかくなので試してみることにしました。

魚の浮袋を調達

実際に魚の浮袋の味を確かめるため、まずは魚を調達します。

今回はボートで沖に出て、ルアーで狙ってみました。

ルアーをキャストして高速で巻いてくると

「ガツン!」とした手ごたえとともに、竿がグンと曲がります。

そのまま慎重に引き寄せて上がってきたのは

50cm程度のシーバス(スズキ)でした。

厳密にいえば中国四大海味に数えられているのはニベ科やチョウザメの浮袋なのですが、今回はこちらのシーバスの浮袋で試してみたいと思います。

浮袋を取り出してみる

それでは持ち帰ったシーバスの浮袋を取り出していきます。

浮袋の画像や処理方法については内臓の画像が移りこんでしまうため本記事では割愛します。

気になる方は下の記事からご覧ください。

さて、取り出して下処理をした浮袋がこちら。

3匹分の浮袋を取り出して茹でたものですが、言われてみると乾燥させれば中国の食材にもありそうな見た目をしています。

さて今回はこちらを乾燥させるのではなく、細切りにした後に

ネギとポン酢で和えれば

シーバスの浮袋のネギポン酢和えの完成です。

気になるその味は…?

それでは実際にシーバスの浮袋の味を実際に食べて確かめてみます。

魚の浮袋は食べたことがないので全く味の想像がつかないのですが、いざ口に入れてみると…

「想像以上に美味しい…」

ゼラチン質でくにゅくにゅとして程よく弾力のある食感に、ポン酢の酸味とネギの風味が合わさって爽やかな味わいです。

浮袋単体だと味自体はあまり感じられないものの、淡白でありながらコクの風味をしているので、ポン酢やネギとの相性が抜群。

この日は真夏日だったこともあり、暑い日にはピッタリのさっぱりとした一品でした。

あまりの美味しさにあっという間に完食。

1匹の魚から獲れる浮袋の量はわずかですが、これは手間をかけてでも食べる価値のある味をしています。

シーバスの浮袋でもこれだけ美味しいのですから、ニベ科の魚やチョウザメの浮袋がどのような味がするのか気になるところです。

今回はベテラン釣り師でも食べない高級食材、魚の浮袋について紹介しました。

普段はほとんどの方が捨ててしまう魚の浮袋ですが、実は食べてみると非常に美味しいので、気になる方はぜひ試してみてはいかがでしょうか?

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