同じ回数なのに早く脂肪が減る運動方法って?
「同じように運動しているのに、
結果が出ない…」
「ダイエットのために
筋トレを取り入れたのに
なかなかうまく結果につながらない。」
そんな経験をされた方も
多いのではないでしょうか?
筋トレは筋肉量を増やし
基礎代謝の向上に役立ち、
脂肪も減らす運動だと
研究報告によっても判明しています。
しかし、ある事ができていないと
効果が半減してしまう面も
事実としてあるのです。
そこで今回は
同じ回数をしていても
効果がある人とない人の違いをご紹介します。
「おなかと太もも」を同時に運動できて
基礎代謝に影響する大きな筋肉を
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筋トレの効果が出ない原因の一つは「可動域」
動画や写真を見ながら、
同じように運動をしているつもりでも
見落としがちなのが「可動域」です。
(可動域とは関節を動かすことのできる範囲のこと)
筋トレの効果には、筋肉を増やす筋肥大と
筋力を上げる筋力増強があります。
これまでにも、多くの研究者が
これらの内容について検証してきました。
関節の動かす範囲による
筋肉量の増加や筋力の増強の効果の影響についても
検証がされており、
2021年にこれまでの研究結果を
最も信頼度が高い分析方法によって
まとめて解析した研究報告がされました。
スペインのムルシア大学で行われた
16の研究報告(被験者551名)を対象とした解析によると
筋肉量を増やす効果も、
筋力を増強する効果も
最大可動域を使う方が
小さな範囲で動くよりも有効であると示されています(Pallarés JG, 2021)。
つまりスクワットに例えると、
フルスクワット(深くしゃがんで脚を伸ばす)の方が
ハーフスクワット(半分腰を落とした後に脚を伸ばす)より
効果があると言う事です。
結果だけ聞くと
当たり前でしょう?と思ったりもするわけですが
自宅でトレーニングを行う場合
自分の姿をしっかり鏡で映さないと
できていないケースが多いのです。
特にテレビを見ながら気軽に、
家事をしながらの運動は
他のことをしながら同時に行うため、
筋トレの動きに集中できず
研究結果を踏まえると
効果はあまり期待できません。
筋トレの効果が出ない原因の二つ目は
「鍛えている場所の理解度」
トレーニングは
鍛えている筋肉を理解して行う方が
効果が高まるという研究報告もされており、
その観点からも効果が低くなると
推定されます(Brad, 2018)。
【まとめ 】同じ回数なのに早く脂肪が減る運動方法
脂肪を効率よく減らすには
体の中の大きな筋肉を使うと効果的です!↑
いかがでしたか?
気軽ではありますが、
今回ご紹介した観点を踏まえると
「ながら運動」は
あまり効果が期待できる方法ではありません。
同じ回数を行って
早く脂肪を減らすためには
鏡を見ながらフォームを確認することが効果的です。
筋トレや運動をする時に
効果を高めるためには
体の動きを自分でコントロールする能力を
向上することも重要であり、
「ながら運動」は
どういったフォームで動いているか
確認できないのも効果が上がりにくい点の一つです。
ぜひこれらの情報が
あなたのダイエットの成功に
何か一つでお役に立てると幸いです。
■参考文献
Pallarés JG, et al. Effects of range of motion on resistance training adaptations: A systematic review and meta-analysis. Scand J Med Sci Sports. 2021 Oct;31(10):1866-1881.
Brad JS et al.Differential effects of attentional focus strategies during long-term resistance training.Eur J Sport Sci. 2018 Jun;18(5):705-712.