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【開業1周年】京都のラグジュアリーホテルに、タイよりミシュランスターシェフ来日、イベントと新メニュー

くろにゃんホテルとグルメのライター

京都府京都市下京区、世界遺産「西本願寺」の門前町のエリアに建つタイの5つ星ホテル「デュシタニ京都」が2024年9月に開業1周年を迎えました。

シグネチャーレストラン「Ayatana(アヤタナ)」を監修するタイの星付きレストラン「Bo.lan(ボーラン)」のシェフ夫妻がタイより来日し、2024年10月1日(火)から7日(月)の期間限定で、サステナブルな料理哲学と、タイ伝統料理の神髄に触れる「Ayatana × Bo.lanスペシャルウィーク」なるイベントを開催中です。

また秋の新メニューも登場。タイ料理に興味がある方はぜひ記事をチェックしてみてください。

「Ayatana + SOWER」コラボレーションディナー

10月1日(火)に、滋賀県・湖北地方のオーベルジュ「SOWER(ソワー)」との一夜限りのコラボレーション・ディナーが開催されました。

アミューズブーシュ(前菜)は「SOWER」のシェフが、メインとデザートは「Bo.lan」のシェフが担当し、正統派のタイ料理とのコラボレーションがユニークな味わい満載のコース料理がいただけました。

テーブルに着く前に一連の儀式

「Ayatana」で正統派のタイ料理をいただくときには儀式のようなものがあるのです。

中庭を通ってダイニングエリアに進んだら、まずはエッセンシャル・オイルをしたためた扇子を揺らして香りを楽しみます。(臭覚)次にオーガニック・ハーブの水で手を洗います。(触覚)感性が研ぎ澄まされていくような気がしました!

ナスに、ナンプラー、タマリンド、チリ、パクチー、ミントなどを混ぜ合わせたペーストのようなものをシソの葉にのせ、いただきました。

タイ北部ではスティッキーライス(もち米)と一緒にいただくそうです。ますます気分が高まります!

ファーストドリンク

席に着き、レモングラスとパンダンリーフのお茶の次に、「SOWER」のミード(蜂蜜のお酒)で作ったスパークリングで乾杯。

「SOWER」による5種のアミューズブーシュ(前菜)

正統派のタイ料理は、五色(緑、赤、黒、黄、白の5つの色)、五味(甘味、塩味、苦味、酸味、旨味の5つの味付け)、五法(焼く、かもす、蒸す、ゆでる、生の5つの調理法)の哲学に基づいています。

こちらは赤いアドベリーのソルベの下にはゆでたセミドライトマト、梅のポン酢のだし、タイのハーブ、山椒の香りの「ゆでる・酸っぱい・赤い」を満たす一品です。コンパスがそれを示します。

こちらは「生、甘い、黄色」の料理。生の伊勢海老、甘いとうもろこしとマリーゴールドなど、見た目や味や香りを確かめながら、様々な感覚を使って味わうのが楽しい。

以下、コンパスはスルーしますが、色はそれぞれ緑・黒・白です。

こちらは近江名物の「鮒(ふな)寿司」を使った一品です。枝豆のコロッケの上に鮒寿司のペーストをのせ、オクラをトッピング。クセのある鮒寿司を調味料の様に使うとは面白い。そしてくさみはなく美味。

絶妙の火入れの鰆(サワラ)に海藻と、黒柑橘(かんきつの風味と焦げたほろ苦さ)を合わせたユニークな焼き物。ホワイトカスタードに鴨肉フレークと玉ねぎペースト、昆布を合わせた蒸しもの。これら見た目は和食ぽいのですが味わいは新しい!

おすすめの日本酒と

日本酒やワインとのペアリング。

ごはんをたっぷり食べます

主食はごはん。こちらはタイのジャスミンライスと京丹後の有機米のブレンドです。ぱらっともちっと、ナイスバランス!数々のメイン料理とともにご飯をたっぷりいただくのがタイ流。何度もお替りを勧めてもらいました。

ファーストメインディッシュ

前菜は小皿で一品ずつ出てきたのに、メイン料理は一気に登場し、取り分けスタイルです。様々な味を”三角食べ”することで味の調和を楽しみます。

こちらの大皿には、北海道産 秋刀魚(サンマ)のグリル、ゆでピーナッツ、京野菜などが自由な発想で盛り付けられています。

自家製生ハムと千葉産ハマグリの炒め物は、コリアンダーと日本酒の香りでいただきます。お酒にもごはんにも合うお味でした。

滋賀県産鴨肉のグリルと和歌山産柿のサラダには、燻製湯葉(くんせいゆば)と栗のチップスの香りと食感をプラス。スイートポークの小皿も登場。

セカンドメインディッシュ

またメインがたくさん登場して驚き!

メニューでは「干魚」とあったのになぜか伊勢海老と白身魚のココナッツスープ!

目の前でココナッツスープを注いでくれました。京生麩はこんがりと焼かれて登場。

駿河産シャモのタイ南部風カレーはとっても辛い!だけどこれだけ食べるのではなく、他の料理やごはんとの”三角食べ”にて味わうと良いのです。

タイ料理をワインや日本酒とともに

お料理もお酒も自由にいろいろ楽しみました。

デザートもしっかりいただきました

柚子のシロップを注いで仕上げるブドウ入りタイ風のかき氷。

ココナッツクリームと小豆をモナカに詰めていただくのが楽しい&おいしい。燻製のナッツのお菓子まで。

おわりに

いかがでしたか?長時間かけてたっぷり楽しみました。

五色、五味、五法の哲学に基づき、京都・滋賀や日本の旬の食材やタイの調味料を活用し、アメリカ・タイ・オーストラリア出身のシェフたちが生み出した数々のお料理に感動!すごいコースでした。

このイベントは1日限りのものでしたが、2024年10月7日(月)までの期間限定で「Ayatana」にて、「Bo.lan」シェフたちによるスペシャルランチ&ディナーを開催。

また10月7日(月)には、彼女たちが監修する秋の新作ディナーメニューが登場するそうです。

視覚、味覚、嗅覚、聴覚、触感そして心で感じる六感(=Ayatana)で、本格タイ料理を楽しみたい方はぜひ。

Ayatana(アヤタナ)

京都府京都市下京区西洞院通正面上ル西洞院町466
デュシタニ京都
075-343-7150(ホテル代表)

公式ページ(外部リンク)

取材協力:デュシタニ京都

※本記事制作にあたってはガイドラインに基づき公平中立に制作しています。

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ホテルとグルメのライター

東京・関西2拠点生活+旅。ホテルとグルメの情報を毎日掲載しています。ライブドアブログ(22年~、15,000記事~)、インスタグラム(5,700投稿~、フォロワー37,000人~)、食べログ(約16年、約4000件)、Googleローカルガイドレベル10、国内外のホテル・レストランを多数取材しています。

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