【京都市西京区】洛西で2024年から2025年に繋ぎたい美味しい蕎麦屋さん5選を紹介します!
2024年もあと3日、2025年にも繋ぎたいお蕎麦屋さん5店を紹介します。鈴虫寺・苔寺参道にある「柚之茶屋」は、昭和の風情そのままの店構え。坪庭の前にある扁額「苔の月」は、この店の名物とろろ蕎麦の逸品を「苔寺の池の面に映える月のよう」と絶賛した村上慈海金閣寺十三代管長の命名によります。「苔の月」は、生の山芋をすり下ろしたとろろとたまごを出し汁に浸して、細めの蕎麦に絡めて食べるとめちゃ美味、柚子のさわやかさも良き。
すり鉢で丹念にすられた山の芋は京丹波くん田産の最高級品、蕎麦は、戸隠の蕎麦を四分六に手きりしています。四六蕎麦がとろろに一番合うのだそう。この店の初代が曾祖母になるという大前泰菜さんに伺うと、「柚之茶屋」は、昭和25年にヒットした映画「帰郷」で苔寺が一躍有名になった際、観光に来た曽祖母が参道を気に入り、その場で空いていた現在地を「ここで商売したい」と購入した昭和の豪快な話が始まりだそう。縁のあったくん田(粟田)の山芋を使ったとろろ蕎麦を発案したといいます。
「柚之茶屋」(外部リンク)京都市西京区松尾万石町56 075-381-4461
鈴虫寺の門前には姉妹店の甘味処でうどんやそばなども美味しい「三昧庵」があります。こちらは泰菜さんのお母様が切り盛りされています。40年以上この地で同じ店構えで営業されています。筍ごはんと天ぷらうどんを食べましたが、昔変わらぬ美味しい味に心まで温まります。少し大きめの三角のわらび餅やこれぞ原点の味のホワンとしたみたらし団子が美味しい。
由美かおるさんや元AKB総監督の横山由衣さんなど多くの芸能人が訪れていて、最近ではバナナマンの日村さんなどにも紹介されています。これからの季節には葛切りやクリームあんみつなどもお薦めです。
三昧庵 京都市西京区松室地家町35−1 075-394-6565
大原野神社境内の手打ち蕎麦屋「そば切り こごろ」です。7年前にオープンされ、くさ餅などで知られる「春日乃茶屋」のおかあさんの御子息、店主の久井悟さん夫婦で経営されています。辛味大根蕎麦や自家製にしん蕎麦など、いずれも蕎麦の実を自家製粉した魅力的なメニュー。鶏とかぶらのそば、炙りサーモン寿司、そばがきを注文しました。最初に出されたそば茶からして美味しい。
そばは、細すぎるほど細いのにしっかりとこしのある美味しいそばです。ラグビーボール状に切られたこりっとした食感のかぶらとプリっとした鶏肉が乗っかっていい仕事をしています。細切りそば、粗挽きそば、そばがきは、時期によって仕入れるそば粉を変えているということで、この日は鳥取と広島から入荷されていました。
そば切りこごろ(外部リンク) 京都市西京区大原野南春日町1152 大原野神社境内 075-333-7311
境内にある自家製みたらし団子が評判の甘味処「団ぷ鈴」は、大晦日の深夜も含めて、年末年始も営業をされるようです。こちらでは、境内に松尾大社店もある「京つけもの もり」が自家農園で復刻した幻の京野菜「青味大根」と「赤かぶら」を使ったうどんやそばを食べることができます。
実際に食べてみると、少し辛みのある大根や赤かぶらが何とも言えない清涼感とアクセントとなってそばと絡めるとめちゃ美味しい。あんまり美味しいので「京つけものもり松尾大社店」さんによって漬物も買ってしましました。
「松尾大社」(外部リンク)京都市西京区嵐山宮町3 075-871-5016嵐電
「太秦広隆寺」駅に直結しているうどん・そば屋さん「京富」の店内には、名取裕子さん始め、俳優さんたちのサイン色紙がずらりと並んでいます。さすが映画の街。栗ご飯と京湯葉そばと天ぷら、にしん蕎麦、鴨せいろ蕎麦、海老天カレーうどん・そば、かすと九条ねぎ刻みうどん、牛肉と九条ねぎのピリ辛つけ麺、栗ぜんざいや白玉ぜんざいなどもあり、メニューは多彩です。
上質な昆布の旨味をじっくり引き出し、鰹節の他4種類の節から絞り出した京風出汁が上品でコクがあって美味しい。蕎麦は創業明治元年、京の蕎麦司「田毎」から仕入れています。うどんがまた絶品。こちらのうどんは、水を50%加えた高加水の生地に、二段熟成した後に無理な負担を与えることなく麺線にしたものだそうで、ソフトな口当たりにも関わらずコクがある本当に美味しいうどんなんです。
京富(外部リンク)京都市右京区太秦組石町3-33 075-865-2230