レシートをもらう、もらわない、お金が貯まりやすいのはどっち?
お財布がレシートでパンパンになっている人は、お金の貯まりにくい人です。整理や管理がうまくできていないと、お金にもルーズになりがちです。では、レシートをもらわないほうがお金は貯まりやすいのでしょうか。答えは「いいえ」です。それどころか、かえってお金が貯まらない体質へと近づいてしまいます。
レシートは情報の宝庫です。いつ、何を、どこで、いくらで買ったのか、正確に記してあります。これらは、自分自身の買い物の傾向を分析するのに欠かせない情報源です。自分が朝型なのか夜型なのかも、レシートの買い物時刻を見ればすぐに判定できます。どのお店でお金を落としやすいかも一目瞭然です。こんなに情報が詰まったものを捨てるなんて、それこそもったいないのです。レシートは必ずもらって、家計管理や節約に生かしましょう。
でも、レシートはもらいっぱなしではダメです。お財布がレシートのたまり場と化した「お金の貯まらない人」になってしまいます。レシートは、次のような方法ですっきり整理していきましょう。
毎日お財布から出す
もらったレシートは、1日に1度はお財布から出して、「今日は何を買ったのかな」と自分の買い物歴を振り返りましょう。思わぬところで無駄遣いしていることが分かると思います。例えば、会社で飲食するお茶のペットボトルやお菓子をコンビニで購入していたり、仕事合間にコーヒーショップに立ち寄っていたり。ペットボトルもコーヒーも100円、200円、300円のものなので、「これくらい、安いものでしょ」と思いがちですが、飲み物代は積み重なると意外とかさむものです。毎日300円使っていれば、1カ月で9000円になり、バカにならない金額になります。「飲み物は水筒に入れて持っていこう」「コーヒーはオフィスの備え付けのものを利用しよう」と思えば、すぐに数千円の節約効果が出ます。
品目別にファイリング
毎日レシートをチェックするのがおっくうな人は、とりあえずお財布から出し、箱に分別して入れるだけでも大丈夫です。1週間ごとに箱のレシートをチェックすれば、家計管理に役立ちます。もし余裕があれば、品目別にファイリングすると、もっと管理がラクになります。
レシート管理は、無駄遣いを防ぐだけでなく、お金のもらい忘れを防ぐことにもつながります。会社で使った事務用品の立て替え分など、レシートを見て「あ、申請するのを忘れてた」と気づく場合もあるでしょう。きっちり申請し、損をしないようにしましょう。