ヴィン・ディーゼル、エミリー・ブラント、ウィル・スミス、ミシェル・ヨーら豪華スターが紅海映画祭に出席
[サウジアラビア、ジッダ]今年で4年目を迎える紅海国際映画祭が、現地時間5日に開幕した。開幕セレモニーのレッドカーペットには、ウィル・スミス、ミシェル・ヨー、エヴァ・ロンゴリア、ミシェル・ロドリゲス、シンシア・エリヴォ、ミニー・ドライヴァー、チョン・ホヨン、スパイク・リーら多くのスターが出席し、華を飾った。
この夜、映画界への貢献に感謝する賞を授与されたのは、エミリー・ブラント、ヴィン・ディーゼル、インドの俳優アーミル・カーン、エジプト人女優モナ・ザキ。
舞台に上がったディーゼルは、まずこの映画祭に感謝。長年の知り合いであるロドリゲス、ロンゴリア、ヨーなど知り合いが揃ったこのセレモニーは「クレイジーに聞こえるかもしれないが、アメリカでのいくつかの授賞式より素敵な人たちに会えるし、すごく温かさを感じる」と褒め称えた。さらに、会場にいるリーに向け、「思い出話があるんですよ」と切り出し、「80年代、僕はあなたの映画でエキストラの仕事をしていたんです。でも、エキストラとして見られてしまうとずっとそこから抜けられないと思っていたので、あなたが来ると、僕は姿を隠していたんです。あなたは知らなかったでしょう?」と言って、笑いを取っている。
ブラントは、「生き生きしたエネルギーにあふれるこの映画祭に来られて嬉しいです。ここにいると、語られるべき物語はまだまだたくさんあるのだと感じます。私たちの中には物語があります。体が眠っている時も、脳は夢という形で物語を語ります。私たちは物語を通じてコミュニケーションを取り、お互いを知っていくべきです。それは人間であることの一部です」と述べた。
一方、コンペ部門の審査員として紹介されたリーは、「マルコムX」(1992)の撮影で初めてサウジアラビアを訪れた時のことについて話した。
「ハッジの間に、メッカで撮影したんです。ありえないことです。マルコムXに敬意を表して、特別に許可をくれたのです。僕自身はムスリムではないのでメッカに入れませんでしたが、ムスリムのクルーを雇い、必要なものを撮ることができました。ここで審査員長を務めさせていただけることを、光栄に思います」(リー)。
昨年はバズ・ラーマン、一昨年はオリバー・ストーンが審査員長を務めている。
セレモニーの直後に上映された開幕映画は、サウジアラビアとエジプトの合作「The Tale of Daye’s Family」。閉幕作品は、映画祭の運営組織である紅海映画基金が出資したジョニー・デップ監督作「Modi」。閉幕セレモニーでは、ヴィオラ・デイヴィスが賞を授与される。
コンペ部門の作品は、サウジアラビア、エジプト、インド、マレーシア、パレスチナ、チュニジアなどの国から集まった16本。コンペ外では、浅野忠信主演、マーク・ギル監督、フランス、日本、スペイン、ベルギー合作の「レイブンス」も上映される。ほかに、マイケル・ダグラス、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、オリヴィア・ワイルド、マイケル・マン、ディーゼル、ヨー、リーなどのトークイベントが行われる。
映画祭は現地時間14日まで。