【大田区】父の工場を未来へ受け継ぐ「地域に愛されるお店に」大森北の自家焙煎コーヒー豆専門店
町工場を改装した、自家焙煎コーヒー豆専門店「加とう珈琲焙煎所」は、2024年9月18日(水)にオープンしました。
場所は、京浜急行電鉄(KEIKYU)平和島駅西口から徒歩約11分。駅前の賑やかな平和島駅商店会を抜けて真っ直ぐ、歩道橋や横断歩道を渡り、静かな住宅街にブラウンを基調にしたシックなお店が現れます。
また、京浜東北線大森駅東口から徒歩約13分でもアクセス可能。飲食店が並ぶ北一番街から工事中の大森北四丁目複合施設(大田区立入新井第一小学校)を通り過ぎて、登記所通りを歩き、環七通りの手前を左折したところにあります。
かつて工場や倉庫が多かったこの地域も、時代と共に変わり、現在はマンションや戸建てが並ぶ住宅街に。「加とう珈琲焙煎所」も、店主さんのお父さんが営んでいた町工場「加藤精螺製作所」を改装し、新しい空間として生まれ変わったものです。
昨年2023年12月から工場の片付けから開始され、半年かけて店主さん自らDIYでお店づくりを行い、オープン。
店内に入ると、店主さんが笑顔で迎えてくれました。
清潔感のある白い壁とナチュラルな木材を使った家具、おしゃれな手作りのPOPが並ぶ空間には、心地よいコーヒーの香りが漂います。
「加とう珈琲焙煎所」では、厳選した生豆(スペシャルティコーヒー)を、最も美味しくなる焙煎度で丁寧に自家焙煎し、香り豊かなコーヒー豆やドリップバッグ、テイクアウトドリンクを販売しています。
ペンダントライトや観葉植物、壁に飾られた「コーヒーフレーバーホイール」など、細部までこだわりが感じられました。
特に、陶磁器のコーヒードリッパー「ORIGAMIドリッパー」で作られたランプシェードが最高におしゃれです。
ドリップバッグのデザインも可愛らしく、ちょっとしたお土産に最適。プレゼント用の袋(和紙袋は+50円)も用意されています。
スペシャルティコーヒーの豆を自家焙煎し、焙煎前後には入念に手作業で欠点豆を取り除いています。手間のかかる工程ですが、コーヒー豆が持つ本来の風味や雑味のないクリアな味わいが楽しめます。
そんな「加とう珈琲焙煎所」の焙煎した豆は、+30円で使い勝手の良いチャック付きの袋に変更でき、容器や袋を持参すれば30円引きになるサービスも嬉しいポイントです。
店主さんがハンドドリップで淹れるテイクアウトのコーヒーもあり、店内に用意された席でゆっくり楽しむこともできます。
今回は、店主さんおすすめのホットコーヒーを2種類試飲させていただきました。
「甘み満喫ブレンド」と「香り調和ブレンド」
「飲み比べると違いが分かりますよ」と店主さんの言った通り、一口目で違いがはっきり。飲み進めると、後味が「甘み満喫ブレンド」は名前の通り厚みのある甘味が残り、「香り調和ブレンド」は、スッキリした香りが際立ちました。
コーヒーって面白いなぁと感じ、「うちの水出しコーヒーは、約4時間かけて一滴一滴抽出しているんです」と店主の説明を聞いて、さらに興味が湧き、結局水出しコーヒー「苦み濃厚ブレンド」を注文してみました。
水出しコーヒー「苦み濃厚ブレンド」(450円)
「苦み濃厚ブレンド」は、しっかりした苦味と力強いコクが特徴。ミルクとも相性が良い、とのことでしたので入れてみます。
クセの少ないマイルドな味わいで、後味にガツンと苦味が残り、とても美味しかったです!
お店を訪れた日は、ようやく少し涼しくなった時期でしたが、日中はまだ暑さが残っていましたので、すっきりした水出しコーヒーがぴったりでした。
「加とう珈琲焙煎所」は、地域の方々がふらっと立ち寄ってコーヒーを気軽に楽しめるお店です。店主さんが「地元に長く愛される身近なお店を目指している」とクシャっとした笑顔で話をされていたのが印象的でした。
コーヒー好きな方や興味がある方はもちろん、コーヒー初心者の方にもオススメ。新しいコーヒーの魅力を感じられ、日常にちょっとした彩りが加わりそうですよ。