「りんごは野菜室で保存しないで!」八百屋からのお願い!そのワケとは
こんにちは、八百屋歴10年の青髪のテツです。
りんごは果物コーナーの中でも、特に人気のある品目で、お店で販売をしていてもよく売れてくれます。季節ごとにしか出回らないようなブドウや桃、さくらんぼと比べると安価なのも人気の理由なのかなと思います。
実際に同じように買いやすい価格帯のバナナとりんごは季節に関わらず常に一定数売れてくれます。
そんなご家庭でよく食べられる果物であるりんごですが、保存方法を間違えている方が多くいる印象です。野菜室や常温で保存してしまっていませんか?
そこで今回は「りんごを美味しく食べるための保存方法」を紹介していきます。
りんごを美味しく食べるための保存方法
りんごを美味しく食べるためには冷蔵室で保存するのがベストです。
その理由は、りんごに含まれている果糖にあります。果糖は低温で冷やした方が甘味が増すという性質があるんです。どのくらい変わるかというと、常温で保存したりんごと比べると1.5倍も甘くなるという話もあるくらいです。
同じように、下記の果物も果糖を多く含んでいるので、冷やすと甘味が増します。
・梨
・びわ
・ぶどう
・スイカ
これらの中でもりんごは最も果糖の含有量が多いため、特に冷蔵室で冷やして食べることを推奨しているんです。
逆に、いちごやみかん、パイナップルは果糖の含有量が少なく、ショ糖の含有量が多いので、冷やしても大して甘くなりません。
りんごを冷蔵室で保存するときの注意点と手順
りんごを冷蔵室で保存するときに、一点注意しないといけないことがあります。
それはりんごが常時放出しているエチレンガスです。エチレンガスとは、野菜や果物の成長を促して劣化を早めてしまうガスです。
りんごはエチレンガスの放出量が多い果物なので、しっかりと密閉して保存しないと、冷蔵室の中の他の食品に悪影響が出てしまう可能性があるんです。
なので、りんごを冷蔵室で保存する際は個別で袋に入れて、口をしっかりと閉じて密閉しましょう。
この方法で保存したりんごは元の状態にもよりますが、およそ2週間から1か月長持ちします。ぜひ試してみてくださいね。
りんごを美味しく食べるための保存方法
今回は今回は「りんごを美味しく食べるための保存方法」を紹介しました。
ぜひこの方法を使って、りんごをたくさん食べていただけると嬉しいです。
他にも「夏でもバナナが1か月長持ちする保存方法」や「新鮮でおいしい赤桃の選び方」という記事も書いているので、気になる方は読んでみてくださいね。